元横綱の白鵬元横綱の白鵬 撮影/有坂政晴

歴代最多45回の優勝を誇る元横綱・白鵬。現在は相撲協会から離れたところで競技の普及に努め、ゆくゆくは相撲をオリンピック競技へ押し上げることを目指している。前人未到の記録を打ち立てた大横綱が、角界の未来を語ってくれた。※本稿は、相撲ライターの西尾克洋著、第69代横綱の白鵬監修『7つのキーワードでまるわかり 大相撲 サンクチュアリの深淵』(主婦と生活社)の一部を抜粋・編集したものです。

相撲を世界に広げるため
角界の外で奔走する白鵬

西尾克洋(以下、西尾):白鵬さんにぜひうかがいたいのが相撲の将来についてです。現在新弟子の数が激減していて、いちばん多かったころと比べて約4分の1になっています。どうすれば相撲をしたい若い子を増やすことができますか?

白鵬:相撲協会にいたころから声は上げていたのですが、なかなか上手くいかないところがありました。外に出て、外から改革して恩返ししたいと考えています。

西尾:アマチュアを盛り上げることが相撲の底上げにつながり、ひいては大相撲が盛り上がり、その相乗効果でアマチュアもまた盛り上がっていく、と。

白鵬:もしアマチュアの世界大会で、ものすごく強い力士が出てきたら、「このチャンピオンと横綱、どっちが強いんだ?」って思いませんか?アマチュアを盛り上げれば、そういったことも出てくると思います。

 1つ意見を言わせてもらうと、相撲界は、もっと相撲取り、「力士ファースト」に力を入れるべきだと思います。「お客様ファースト」という考え方がありますが、もっと力士を大事にしていかなきゃって思います。