大相撲力士の宇良和輝と
オリックス投手の平野佳寿
京都市南区にある京都府立の高校だ。旧制京都二中の後継校として、120余年の校歴を受け継いできた。1915年に開かれた第1回全国中等学校野球大会(現在の甲子園大会に相当)の優勝校、という栄冠を背負っている。
スポーツ選手として活躍している卒業生を、まずは紹介しよう。
現役大相撲力士の宇良和輝(92年6月生まれ)は、幕内経験後にけがによる長期休業のため西序二段106枚目まで降格したが、その後再入幕を果たすという史上最低地位からの幕内復帰記録を持つ。2024年初場所には、自己最高位の小結に昇進している。そんな体験をした宇良に対し、相撲ファンの間からは驚きと称賛の声がこだましている。
宇良は大阪府寝屋川市出身で、鳥羽高校相撲部では弱かった。関西学院大教育学部に進学し、1年時に全国学生相撲個人体重別選手権65㎏未満級で優勝し、ようやく頭角を現した。
15年に木瀬部屋に入門、同年3月場所にて初土俵を踏んだ。しかし、けがで一進一退を繰り返した。21年夏には幕内に復帰、「不屈の闘志」と評価され関西学院大学長賞を贈られている。
撞木反り、居反り、足取り、首ひねり…など珍しい技を繰り広げる取り口に対し、「技のデパート」「アクロバット相撲」などという評価が定着し、メディアからもひときわ注目されている。