「きちんとあいさつをしましょう」。子どものころ、親や学校の先生に何度も教えられたかと思います。たかがあいさつと、侮ってはいけません。ほんのちょっとした積み重ねで、大きな差がつくことだってあるのです。あるエピソードをご紹介します。
出社時と退社時、
きちんとあいさつしてますか?
ITが普及したことで、朝からずっとPC画面に向かっている人が増えました。中には、直接職場に顔を出さなくても仕事ができる環境が整っている企業もあります。このため、出社のあいさつをすることなく仕事に突入し、そして仕事が終わったら、あいさつなく帰る人が増えています。
だからこそ、ビジネス・プロフェッショナルは出社と退社のあいさつを大切にして、まわりとの円滑なコミュニケーションを築くきっかけにしています。
出社時に「おはようございます」とあいさつをする人と、無言で入室して自席に着く人がいるとします。当然、前者のほうが印象が良いですし、声をかけやすい雰囲気にもなります。一方で、後者のほうはいつ声をかけていいのか、きっかけをつかみづらくなります。
もうひとつ意識してもらいたいのは、あなたがあいさつを受ける側にいるときの振る舞いです。あなたより後に出社してきた人が「おはようございます」とあいさつしたとして、あなたがそれを無視してしまっては、円滑なコミュニケーションにつながりません。
そして、退社時のあいさつにも気をつけるべきことがあります。あいさつも無く、いつのまにか退社してしまうことは、周囲の人の予定を狂わせる可能性があるのです。「退社前に聞きたいことがあった」と思う人は、意外にいます。