JR東海の研修で「笑顔でニコニコしていたら、お客さまから“へらへらしてる”と怒られた」という声が出た。著者が状況を詳しく聞くと、クレームのほとんどはアイコンタクトがないときのものだったという。アイコンタクトの重要性と、日本人らしい実践法を伝授する。
コミュニケーションに欠かせない「アイコンタクト」
日本では、家庭でも学校でも職場でも、笑顔よりも挨拶を重要視する傾向があるように思いませんか?
でもその挨拶だって、感じのいい表情がともなってこそ伝わるのですが、日本の挨拶は自然な感情を出すことを我慢する傾向があります。
子どもに手を組ませて挨拶の実験をしたことがあります。
それまで笑顔がいっぱいの子どもたちから笑顔が一瞬で消えます。
手を前に組むだけで、身体が動かなくなり、顔の表情が固まり、自然な笑顔が消えてしまいます。
動いているほうが自然ですが、動作が止まったり、動きも静的です。動きが少ない分、とても感情が出しにくいです。
本当は挨拶うんぬんよりも先に「表情」を先に教えるべきだと思います。
そして、その最大のポイントが「アイコンタクト」なんです。