「キオクシア10億り人」と「東大生のコンサル離れ」の意外な関連性とは?Photo:PIXTA

最近、AIの恩恵を受ける人と受けない人の格差が拡大しているという論調がある。例えば半導体大手のキオクシアでは、社員600人が10億円の株式資産を持つのでは、と報じられた。AI銘柄に投資した人が株高で儲かった話も聞く。一方で、「AIによって仕事が奪われる」と指摘される職業もある。代表例がコンサルタントで、「東大生のコンサル離れ」もSNSで話題だ。果たして真相は――。(未来調達研究所 坂口孝則)

キオクシアで「10億り人」は夢がある

「実は私、『億り人』になったんです」

 先日、ある会社の関係者から衝撃の告白を受けた。この会社、いわゆる防衛産業銘柄で、従業員持株会で自社株を最大2000万円まで購入可能。最近の株高で、あれよあれよという間に株式資産1億円を突破していたという。

 最近、私の周りで話題になる2大トピックスのうち、ひとつがこの「普通の会社員が億り人になる」話だ。

 もちろん先の関係者は日々、会社のためにも頑張って働いている。とはいえ普通、なかなか億り人にはなれない。けれど今、特定の銘柄の上がり相場によって会社員が億り人にるという話を耳にするようになった。夢がある話で、いいと思う。

 今週、半導体メモリ大手のキオクシアの社員600人が同様に、「10億り人」になった可能性があるという記事が出た。1億円どころではない、株式資産10億円だ。

 同社の前身は東芝のメモリ事業部。東芝が経営不振に陥り、この事業部が米国ファンドに売却されたとき、経営陣だけでなく一般社員にもストックオプションが付与されたという。約600人に700万株が付与されたそうだが、日本では異例のことだ。

 キオクシアが2024年末に上場した際の公募価格は1株1455円だったが、AI銘柄として世界から注目され、今では約11万円に高騰している。とんでもない資産の爆増だ。