「頑張っているのに結果が出ない」「自分だけ運が悪い気がする」――そんなふうに感じる時期は、誰にでもあります。しかし、その原因は能力や運ではなく、物事の捉え方にあるのかもしれません。話題の書籍『人生アップデート大全』では、「私はもうダメだ」という思考から抜け出すヒントを紹介しています。今回は、本書の一節を抜粋・再編集してお届けします。

何をやってもうまくいかない人の特徴・ワースト3Photo: Adobe Stock

何をやってもうまくいかないときはどうすればいい?

努力しているのにうまくいかない。

自分以外の人だけうまくいっているように感じる。

生きていると「自分はなんて不運なんだ!」「世の中、理不尽すぎる!」と思ってしまう時期もあります。

「何をやってもうまくいかないなぁ」「運が悪いな」という時期。これは心理学でいうと「学習性無力感」になってしまっている状態です。

学習性無力感は次の3つの要素がそろうと「何をやってもうまくいかない」と感じてしまいます。

要素1:拡大化・一般化

人生の1つの要素がうまくいかないことなんて、よくあります。

体調を崩したり、仕事の目標が未達成だったり、上司から評価されなかったり、人間関係がギクシャクしたり、出費が増えたり、約束を破られたり……。

そのとき、ごく一部のことにもかかわらず、人生全体まで広げて考えてしまうことがあります。

「あ~何をやってもうまくいかない」と拡大して捉えてしまうのです。

「今、この一部のことだけがうまくいっていないだけ。あのことも、このことも、たくさんのことがうまくいっている」と気づくと、停滞から抜け出せます。

要素2:長期化・永続化

やりたいことが見えなかったり、一部の人間関係が思い通りにならなかったり、試験に数回落ちたり、契約が連続で取れなかったり。

こういうとき、一時的な出来事を、これからもずっとそれが続くと捉えてしまうのです。

すると「あ~どうせもうダメなんだ、もう未来がない」と将来がずっと暗いように感じ、長期的・永続的に捉えてしまうのです。

要素3:個人化

接している相手や環境、タイミングや、状況によって、不運にも努力が報われないことは誰にでもあります。

自分にはなんの問題もなかった、むしろちゃんとやっていたつもりなのに、結果や出来事が思ったようにならないことはよくあります。

そのとき、外部の出来事や状況を「すべて自分が原因だ」と捉えてしまうことがあります。

「私が何をやってもダメな人間だからだ」と、自分がいるかぎり悪い出来事が起こり続けるんだ、と捉えてしまうのです。

晴れている日に「私は雨女だからいつも雨なんです」と言う人や、契約を取れているのに「売れない営業マン」と言う人や、「生まれつき話すのが苦手」と長時間話す人など、たくさんの人に出会ってきました。

つまり「問題=出来事」ではなく「問題=自分」と捉えてしまう

そうすると、「私はもうダメだ」と思うようになるのです。

「私はもうダメ」から抜け出す3つのステップ

「拡大化・一般化」「長期化・永続化」「個人化」、この3つがそろうと「私はもうダメだ」とセットされます。この対策として、次の3つのアプローチで乗り越えられます。

【ステップ1】今何がうまくいっていないのか、問題をハッキリと明確に設定する
【ステップ2】問題をいつまでにどういう状態に変えるのか、期限と望む結果を設定する
【ステップ3】新たにとる行動に集中して忙しくなる

この3つでほぼ解決します。

「うまくいっていること」を数えよう

もっとシンプルにするなら、次を実践してみてください。

うまくいっていないことを数えすぎない。
うまくいっていることをもっと数える。

たとえば、「最近、何をやってもうまくいかない」と感じると、その証拠ばかりを探してしまいます。

でも、仲のいい同僚と話せた。コーヒーがおいしかった。帰りの電車では座れた。読みたかった本を読めた。お風呂でほっとできた。今日も温かい布団で眠れる。そんな「うまくいっていること」は、実は毎日の中にたくさんあります。

うまくいっていることを数えれば、多くのことがうまくいっていると気づきます。
うまくいっていることを数えることに忙しくなりましょう。

(本原稿は『人生アップデート大全』の一部抜粋・再構成を行ったものです)