子どもに何か質問しても、「別に」「普通」で終わってしまう、というケースは珍しくありません。そんな子も、突然言葉がスラスラ出てくるようになる秘密兵器があります。マンガと言葉を使ったゲームを通じて、小学生の子どもが楽しく言語化力を身に付けられると話題の一冊『12歳までに身につけたい「ことば」にする力 こども言語化大全』(ダイヤモンド社)の著者で文章の専門家・山口拓朗氏がースに親御さん向けの記事として書き下ろします。
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子どもと「写真」を見ながら話す意味
子どもに何か質問しても、「別に」「普通」で終わってしまう、というケースは珍しくありません。
親御さんとしては「この子の言語化、大丈夫かな?」と少し心配になるかもしれません。そんな子どもの言語化力を伸ばす有効な方法があります。
それは「一緒に写真を見ながら話すこと」です。写真には、その子の体験と結びついた具体性が詰まっています。そのため、言葉が出てきやすくなるのです。
一緒に写真を見ながら、「これ、どこに出かけたときの写真だっけ?」「このとき、どうして大笑いしたの?」と話の水を向ければ、子どもは自分の記憶を手がかりに話し始めます。
子どもがうまく言葉にできないときは、記憶を引き出す言葉をかけましょう。
「このとき、おばあちゃんの家でスイカ割りやったよね」「このときの海は波が高かったね」。
親が具体的な記憶の糸口を示すことで、子どもは「そうそう、それでね」と話を続けやすくなります。記憶は、ゼロから引き出すより、何かをきっかけに連鎖的に思い出すほうがずっと簡単なのです。
たとえば、5歳の誕生日にケーキを前に大泣きしている写真。
「なんで泣いてるの?」と聞くと、「ろうそくの火が怖かったのかも」「お兄ちゃんに先に食べられそうで悔しかったんだ」と、子どもなりに記憶をたどりながら、言葉にしようとします。その内容が正解である必要はありません。記憶にある光景や出来事、気持ちを言葉にするプロセスそのものが、言語化のトレーニングになります。
「では問題です。このとき何を食べたでしょうか?」とクイズふうにしてもいいでしょう。
子どもは喜んで考えるはずです。
「じゃあ、次はママが答えるから、質問を出してみて」と、子どもにクイズを出題させてもいいでしょう。言語化力と同時に、質問力や想像力、論理的思考力なども養われていきます。
親子で写真を眺める時間は、子どもにとって「温かい時間」を共有する場でもあります。やり取りを通じて、親子の絆も深まり一石二鳥です。
*本記事は、『12歳までに身につけたい「ことば」にする力 こども言語化大全』(ダイヤモンド社刊)の著者山口拓朗氏による書き下ろしです。






