株式投資の成果を左右するのは、銘柄選びだけではありません。売買のタイミングも重要です。株で利益を出し続けている人たちは、チャートのどこを見て、売買のタイミングを判断しているのでしょうか。「チャートで売りや買いの勢いを読み取る」と話すのは、2000億円超を運用した元ファンドマネジャーで、楽天証券の窪田真之さん。この記事では、チャートを使った売買判断のポイントを紹介します。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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ボリンジャーバンドを活用したトレードをやってみよう
窪田さんが、著書『株トレ』の中で、ファンドマネジャー時代に「最も信頼していたテクニカル指標」として挙げるのが、ボリンジャーバンドです。
ボリンジャーバンドとは、移動平均線を中心に上下へ2本の線を引いて表示するテクニカル指標です。一般的には、2σ(標準偏差)が使われます。
・上の線:「移動平均」+2σ
・下の線:「移動平均」-2σ
この2本の線の幅(バンド幅)は、株価のボラティリティ(価格の変動性)の大きさを表しています。値動きが激しくなるほどバンドの幅は広がり、値動きが静かになるほど狭くなります。
例えば、以下は日経平均の週足チャートにボリンジャーバンド(2σ)を表示させたものです。
日経平均の週足チャートにボリンジャーバンドを表示した(出所:TradingView)
通常の株価チャートにこの2本のバンドを加えるだけで、現在の相場の勢いや、ボラティリティの変化が一目でわかるようになります。
「バンドが急拡大し、株価が飛び出した瞬間」が売買シグナル
トレードが上手い人は、「バンドの幅が狭いところから、急激に広くなった瞬間」を見逃しません。
次の週足チャートをご覧ください。
バンド幅が急激に広がり、株価が急落
このチャートを見ると、4週間前にバンドの幅がグッと拡大し、同時に長い陰線(株価の下落を示す線)が出現しているのがわかります。
このように「バンド幅の拡大と同時に、ローソク足がバンドの外へ飛び出したタイミング」こそが、まさにトレードすべき瞬間だと、窪田さんは話しています。新しいトレンドの始まりである可能性が高いからです。
なぜバンドの急拡大がチャンスなのか?
バンドが急激に広がっているということは、それまで静かだった市場に「新しい材料」が出て、取引が爆発的に活発化したことを意味します。
上記のチャートの例で言えば、「多くの投資家が一斉に売りに動き出した」ということがわかるのです。
もしこの株を保有していたなら、利益が出ているか損失が出ているかにかかわらず、「売るべきタイミング」となります。ここで躊躇してしまう人が、損失を膨らませてしまうのです。
勝ち続けるための鉄則は「順張り」
ボリンジャーバンドは、マーケットの変化を、誰にでもわかる形で教えてくれる指標です。
窪田さんが著書『株トレ』で解説するボリンジャーバンドの極意は、非常にシンプルです。
「狭かったバンドが急激に広がり、株価がバンドの上下どちらかへ飛び出した瞬間」に、素直にその方向についていく。この「相場の勢いに乗る」トレードこそが、チャートで勝つための秘訣なのです。



