『風、薫る』第99回より 写真提供:NHK
今日の朝ドラ見た? 日常の話題のひとつに最適な朝ドラに関する著書を2冊出版し、毎日レビューを続けて12年めの著者による「読んだらもっと朝ドラが見たくなる」「誰かと話したくなる」連載です。本日は第99回(2026年8月13日放送)「風、薫る」レビューです。(ライター 木俣 冬)
りん、小川の恋敵に
チュウ(若林時英)の店でシマケン(佐野晶哉)がひとり団子を食べていると、小川(甲斐翔真)が入ってくる。お互い、想い人との仲が進展しない同士。なんだか顔色が優れない。
主題歌がはじまって「どこかでこの手を待っている人はいるのでしょうか♪」の歌詞がまるでこの男たちふたりの心のように切なく響く。
だが、第99回、いよいよシマケンの見せ場がやってくる。心して見ていこう。
主題歌明け。シマケンと小川はまだ店にいる。
「自分は約束をすっぽかされたようです」という小川。第98回で求婚した直美(上坂樹里)を待っているのだが……。
「僕は約束もできず…ただここで」と自虐するシマケン。
「もう少し持久戦で」と残る小川をあとに、シマケンは去る。
そこへやって来たのは――りん(見上愛)。悲しきすれ違い。
「直美さん、今日はお休みのはずです」りんはまたしても彼女の悪いクセ――ほんとのことをすぐに口に出す。だがその後、マッチをつける小川に「もしかして、マッチが魔法だって小川さんが?」と率直に聞くのは、直美が小川のことをりんにも話していたと伝えるいい質問だった。
ところが、そのときの直美がどんなふうな表情や口調だったかまではりんは伝えないので、今日、直美が来ないことで振られたと小川は落胆している。
「最後に『恋敵』に会えてよかった」
直美にとっては小川よりもりんのほうが大事なのだと小川は思い込んでいる。だとしても、恋愛感情と、友情は違うのだから。これがシマケンのように、恋敵が横沢(井上祐貴)だとかなり悩ましいが、小川の場合、諦めちゃいけない。







