友達との約束をきちんと守れる子もいれば、「また今度ね」と約束を変えてしまう子もいる。その違いは、性格や思いやりだけで決まるものではない。子どもが「約束を守ること」の大切さを身につける背景には、家庭での日々の積み重ねが大きく関係していることがある。では、親はどのような関わり方をすればよいのだろうか。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

「将来、人から信用されない子ども」の親がやりがちなこと・ワースト1Photo: Adobe Stock

親が子どもとの約束を破ってしまう

「友達との約束が守れない子には、家庭での約束の積み重ねが影響していることもあるんですよ」

幼稚園で30年以上勤めるベテランの先生から、こんな話を聞いた。

ある男の子は、お友達と「明日、一緒におにごっこしようね」と約束しても、翌日になると「やっぱり別の遊びをする」と言ってしまうことが何度もあった。約束していたお友達は、がっかりした表情を浮かべる。

先生がその様子を気にかけ、「おうちでは、お子さんとの約束はどうされていますか?」とお母さんに聞いてみると、こんなことを話してくれたそうだ。

「私が約束を守れないこともあるかもしれません。昨日も『お迎えのあと公園に行こうね』って約束していたんです。でも仕事で疲れてしまって、『今度ね』と言ってしまって。こういうこと、うちでは結構あるかもしれません。」

先生は、その話を聞いて思い当たることがあったという。

子どもは、「約束は大事だよ」という言葉だけでなく、親が約束をどう扱っているかを見て学んでいる。

親が何気なく約束を変えることが続くと、「約束は都合が悪くなったら変えてもいいもの」という感覚が、知らず知らずのうちに身についてしまうことがあるのである。

だからこそ、まずは親が子どもに対しても「約束を守る」という姿勢を見せることが大切だ。

友達から信頼される子は、特別なことができる子ではない。
日頃から「約束やルールを守る」「相手を大切にする」という姿勢が自然と身についている子だ。

約束やルールを守れるようになろう

小学校入学前後に身につけておきたい93のおやくそくを収録した『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』には「ルールをまもってあそぼう」という項目がある。

「将来、人から信用されない子ども」の親がやりがちなこと・ワースト1『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用
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・じゅんばんを まもろう。
 「こんどは ぼくの ばんだね」
・みんなの いけんを だいじに しよう。
 「そうだね、 おにが ふたりでも いいね」
・あぶないことは しないよ。
 「あしを ひっかけちゃって ごめんね」
・しあいに かっても まけても けっかを みとめよう。
 「まけちゃったけど たのしかったよ!」
 「また いっしょに あそぼう」

(『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』より引用)

約束やルールを守ることは、「相手との信頼を大切にする」という姿勢を育てることだ。

子ども時代の何気ない約束の積み重ねが、将来、人から「この人なら信頼できる」と思ってもらえる土台になっていくのである。

(本稿は、『まいにちがたのしくなるおやくそく できるかな?』の発売を記念したオリジナル記事です)