同じ東大生からも優秀すぎて「宇宙人」と尊敬される、定員約100人のレア集団、東大理三の謎に包まれた実態を、教育ジャーナリスト・庄村敦子が取材。本連載では、普通の大学生とはまるで違う学生生活、恋愛、家庭環境、お金の話などに加え、天才すぎて凡人には理解不能な奇人変人エピソード満載。激レアな天才たちの頭の中、人物像、おいたち、卒業後の進路など徹底解剖!(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・中村直子)

天才集団「東大理三」なのにノーベル医学賞ゼロ…その理由とは?Photo: Adobe Stock

東大初のノーベル賞の行方は? 画期的な研究をお願いします!

 大学入試では最難関の東大理三ですが、ノーベル生理学・医学賞の受賞者は出ていません。東京大学医科学研究所特任教授を経て、特定非営利活動法人医療ガバナンス研究所理事長を務める上昌広さんは、理三入学者が「受験エリート化」していることが原因だと考えます。

「理三でも、自由な発想でエネルギッシュに動ける人は、起業などで成功しています。しかし、学校、塾、親の言うことに素直に耳を傾け、言われたとおり真面目にやってきた受験エリートが増えているのが実情です。指示されたことはそつなくこなす人が多いですが、画期的な研究をできる人は少ないように思います」

 精神科医・和田秀樹さんは、東大医学部の体質が原因だと分析します。

「教授の力が強く、極めて閉鎖的。教授に逆らってまで新しいことをやりにくいため、思いきった研究を自由にやれません」

 理三に入るほどの優秀な頭脳はフルに活かして、画期的な研究を行っていただきたいものです。東大初のノーベル生理学・医学賞を期待します。

(本記事は、書籍『東大理三の世界 日本一の天才集団にみた謎すぎる生態』の一部を抜粋・編集したものです)