3男1女全員を国内最難関の東京大学理科三類(医学部)に合格させた『東大に入るお金と時間の使い方』の著者・佐藤亮子ママ。生まれて間もない0歳の頃から、18歳の大学入学までを全力でサポートするため、「お金」も「時間」も惜しまなかった。受験でなにより貴重なのは「時間」。時間を最大限活用するためには「お金」を惜しまない。子どもの将来を決めるのは、親の「お金」と「時間」の使い方と断言する佐藤ママが、これまで語ってこなかった「東大とお金」について、その秘密を公開!

【子ども4人全員を東大理三に入れた母親が教える】幼稚園・小学校の“お受験”事情

幼稚園・小学校の
“お受験”はしなかった

わが家の4人きょうだいは、国立大学付属幼稚園・小学校に通いました。

当時は抽選のみで、いわゆる「お受験」はなかったので、幼稚園受験や小学校受験の塾には通っていません。

当時の国立大学付属小学校は、公立小学校よりも学級費や同窓会費などが少し高かったと記憶しています。

それでも、もちろん私立に比べれば安かったです。

幼稚園から大学までエスカレーター式に進学できる私立に進学する場合、国公立の学校よりも多額の費用がかかります。

その場合、大学進学の受験はないものの、高校時代の成績によっては希望の学部・学科に進めないこともあります。

私立大学附属のエスカレーター式だからといって油断せず、しっかりと勉強することが必要なのです。

幼稚園や小学校を受験する場合、それぞれの入試に特徴がありますから専門塾に通う必要があります。

小学校受験の塾では、年少の11月から「新年中」となり、2年間塾に通うのが一般的で、年長のときの塾代は60万円から100万円ぐらいが多いようです。

小学校受験では、「行動観察」「ペーパーテスト」「親子面接」を行うところが多く、人気校を受験する場合、年長のときに数百万円かかるケースもあるようです。

志望校の合格実績や対策などを聞いて、よさそうなら親子で見学して相性を判断するといいでしょう。

首都圏であれば、小学校受験の最高峰である慶應義塾幼稚舎、慶應義塾横浜初等部、早稲田実業学校初等部、青山学院初等部、学習院初等科、立教小学校など、私立大学附属小学校はたくさんあります。

一方、関西圏で私立大学附属小学校といえば、わが家の子どもたちが幼いころは、近畿大学附属小学校ぐらいしかありませんでしたが、いまでは同志社小学校、立命館小学校、関西学院初等部、関西大学初等部などが有名になっています。

長女の母校である洛南中学・高校に附属小学校ができたのは、2014年のことです。

一般的に、私立小学校は学費が年間80万円前後。もっとも学費が高い慶應義塾横浜初等部では初年度約186万円、小学校6年間でざっと1000万円以上が必要になります。

大学附属ではない私立小学校の場合、中学受験に力を入れていて、名門中への進学実績がある学校が人気を集めています。

【POINT】⇛幼稚園・小学校受験では塾との相性を見学して確かめましょう