同じ東大生からも優秀すぎて「宇宙人」と尊敬される、定員約100人のレア集団、東大理三の謎に包まれた実態を、教育ジャーナリスト・庄村敦子が取材。本連載では、普通の大学生とはまるで違う学生生活、恋愛、家庭環境、お金の話などに加え、天才すぎて凡人には理解不能な奇人変人エピソード満載。激レアな天才たちの頭の中、人物像、おいたち、卒業後の進路など徹底解剖! (構成/ダイヤモンド社書籍編集局・中村直子)

A判定でも落ちる…偏差値77「東大理三」が東大生からも一目置かれるワケPhoto: Adobe Stock

最難関「東大理三」の偏差値はこんなに高い!

 東大には毎年、約3000人が入学します。東大の一般入試は、他大学のように学部・学科の募集ではありません。文科、理科ともに一類、二類、三類と分かれていて、6つの科類で募集します。

 最難関の偏差値を誇る、東大理三。どのくらい高いのか、駿台予備学校が2025年9月に実施した「第2回駿台全国模試」(記述式)の偏差値(合格可能性80%)で見てみましょう。

 東大は理三が77、理一(理科一類)と文一(文科一類)が68、理二と文二(文科二類)が67、文三(文科三類)が66。理三が抜きん出ているのがわかります。

 他大学の医学部と比較すると、慶應義塾大学が77、京都大学が75、東京科学大学(旧・東京医科歯科大学)と大阪大学の前期試験が73。医学部ではありませんが、早稲田大学先進理工学部生命医科が66です。

A判定でも落ちる…偏差値77「東大理三」が東大生からも一目置かれるワケ

 理三の入試は少人数のハイレベルな戦いなので、模試でA判定を取っていても不合格になることがあります。A判定だったのに、わずか0.5点差で落ちた受験生の話も聞きました。彼女は浪人して理三に再挑戦したかったのですが、医師である母親から「浪人した翌年に、理三に受かるとは限らない。臨床医になりたいのなら、合格した慶應に行き、早く医師になったほうがいい」とアドバイスを受け、慶應に進学しました。

 東大模試の成績上位者は、高校時代からその名前が受験生に知れ渡っています。このため、東大入学後、「あの○○さん」と、注目を集め、尊敬されるようです。東大模試や東大入試などで、理三合格者のすごさを知っているからこそ、東大の他の科類の多くの学生は、理三合格者に対して、畏敬の念を抱き、一目置いているのです。

 マークシート方式で入試を行う私立大学が多いため、2025年9月に実施した「第1回ベネッセ・駿台大学入学共通テスト模試」(マークシート方式)の偏差値表を左ページに掲載しました。B判定ラインというのは、合格可能性60%以上80%未満です。

 抽出したのは、理系の生命科学系の学部・学科です。上の表の「国立大学」は前期日程、下の表の「私立大学」は共通テスト利用方式を抽出しました。その方式がない私立大学は、一般方式の数値を掲載しています。

(本記事は、書籍『東大理三の世界 日本一の天才集団にみた謎すぎる生態』の一部を抜粋・編集したものです)