「栃木の王」カワチ薬品とアクティビストがバチバチ!強まる再編圧力【医薬品を軸にした流通プレーヤー相関図】写真はイメージです Photo:PIXTA
*本記事は医薬経済ONLINEからの転載です。

 ドラッグストア業界で「栃木の王」と称されるカワチ薬品とアクティビスト(物言う株主)の攻防が本格的に始まった。米投資ファンド「カナメ・キャピタル」は、カワチが6月11日に開催した定時株主総会で、河内伸二社長ら取締役2人の解任を求める株主提案を実行。「カワチ薬品の業績不振と株価低迷の原因は、河内氏の経営責任にある」と主張して退陣を迫った。カワチは解任要求に反対するとして株主総会で提案を否決。河内社長の留任が決まったが、カナメはさらに株式を買い増す構えだ。

 カワチは「メガ・ドラッグストア」と呼ばれる店舗形態の先駆者として知られる。売場面積は平均的なドラッグストアの倍以上となる400~1000坪と巨大。圧倒的な広さを武器に医薬品や化粧品だけでなく、日用品や生鮮食品、総菜も豊富に揃えるのが特徴で、ワンストップで買い物が済む生活インフラとして定着。北関東・東北のロードサイドを中心に386店舗(26年3月期)を構える。

 カワチは創業者となる河内良三郎氏と妻・タカ氏が60年に栃木で河内薬品を設立したのが始まり。米国視察で得たメガ・ドラッグの形態を日本に取り入れて業界のパイオニアとなった。品揃えと低価格を売りに頭角を現し、マツモトキヨシに迫る勢いで一時期は業界2位となり「お手本」とされた。