米物流大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)の配送トラックを23年間も運転すれば、熱波を乗り切るコツを一つや二つは身につけることができる。カリフォルニア州ベーカーズフィールドでUPSの配達員として働いてきたジョエル・レイエスさん(49)は何度も猛暑と闘ってきた。1日10時間勤務になることも多い。荷物を取り出すために顔を突っ込む荷台は、うだるような暑さの日にはまるでオーブンの中のようだ。UPSで働く他の数万人のドライバーと同様、レイエスさんも配達時は一人で仕事をするため、熱中症の兆候に敏感でいなければならず、事前に対策を講じる必要がある。「私たちは産業アスリートだ」と言う。猛暑への対策はUPSにとっても重要な課題だ。同社は配達員に冷却グッズや運転席用のファン、電解質入り飲料、ウオータージャグ(水タンク)などを支給している。従業員が涼しく過ごせるよう、毎夏約6800トン以上の氷を作業施設向けに供給しているという。