午前中は仕事がはかどるのに、午後になると集中力がガクッと落ちて、なかなか仕事が手につかない。そんな経験はありませんか。500万ダウンロードを突破したアプリ「集中」の開発者・戸田大介さんは、「集中力は、休憩の取り方で大きく変わる」と話します。集中力を維持するための、簡単なコツを教えてもらいました。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

仕事ができる人ほど「仕事中にすぐ休む」納得の理由Photo: Adobe Stock

一度底をついた集中力は回復しにくい

――午前中は仕事がはかどるのに、午後になると急に手が止まってしまうことがあります。頭では「やらなきゃ」と思っているのに、なかなか集中できません。これは、なぜなのでしょうか。

戸田大介(以下、戸田):午後になると集中力がガクッと落ちる人は、ひょっとすると、午前中の過ごし方に原因があるのかもしれません。

 多くの人は、一度集中し始めると、休憩を取らずにそのまま仕事を続けてしまいます。

 しかし、人の集中力には限界があります。限界まで頑張って集中力が底をついてしまうと、その後に休憩を取っても、なかなか回復しません。

 だからこそ大切なのは、「疲れたから休む」のではなく、「疲れる前に休む」ことです。

 おすすめなのは、一度に何時間も頑張ろうせず、「25分作業したら、3分休む」というように、比較的短いサイクルで時間を区切ることです。時間が来たら強制的に手を止められるように、タイマーで時間を管理するとうまくいきやすいです。

 この方法、「ポモドーロ・テクニック」という名前で知られていて、試されたことがある方も多いと思うのですが、ほとんどの人が「自分には合わなかった」とやめてしまいます。

 ですが、ちょっとしたコツを守るだけで、この方法は劇的な効果を発揮します。

休憩の取り方で、その後の集中力に差が出る

――休憩を取るときに、気を付けることはありますか?

戸田:大切なのは、「休憩中に何をするか」をあらかじめ決めておくことです。

【集中力が続く休憩の取り方】
 ①25分作業する
 ②事前に決まったメニューで休憩する

【集中力が続きにくい休憩の取り方】
 ①25分作業する
 ②どう休憩するかを考える
 ③その時考えた方法で休憩する

「どう休憩するかを考えるなんて、せいぜい数秒のこと」と思うかもしれません。ですが、やることが1つ増えるだけで、「いちいち休憩するのは面倒だな」と感じたり、ついスマホを見てしまったりして、「作業→休憩」のサイクルが崩れやすくなります。

 休憩方法を決めておかないと、それだけで人はSNSや動画を際限なく見始めてしまうので、これは実はかなり重要なポイントです。

 具体的な休憩メニューは、コーヒーを入れる、窓の外をぼんやり眺める、軽くストレッチをするなど、あまり頭を使わない過ごし方がおすすめです。

 ほかにもちょっとしたコツを守るだけで、びっくりするくらいの効果を発揮するので、参考になればうれしいです。

(この記事は、『脱スマホ術──「何もせず1日が終わった」がなくなる』の著者戸田大介氏へのインタビューです)