「あのとき挑戦していればよかった」「本当はやりたいことがあった」。人生の終わりが近づいた人の多くは、「やって失敗したこと」よりも、「やらなかったこと」を後悔すると言われています。話題の書『天才になれなかった全ての人へ 自分だけの武器が見つかる才能論』の中で漫画家のかっぴー氏が提唱する「開けなかった箱」理論をもとに、「死ぬ前に後悔する人」の共通点について解説します。

【今すぐ見て】「死ぬ前に後悔する人」の共通点Photo: Adobe Stock

「開けなかった箱」が、人生最大の後悔になる

「あのとき挑戦していれば、人生は変わっていたかもしれない」。人生の終わりが近づいた人の多くは、「やって失敗したこと」よりも、「やらなかったこと」を後悔すると言われている。不思議なのは、挑戦してうまくいかなかった人よりも、挑戦しなかった人のほうが、いつまでもその出来事を引きずることだ。では、その違いは何なのだろうか。

人は「失敗」ではなく、「未確認」を後悔する

多くの人は、「挑戦して失敗したら後悔する」と思っている。しかし、実際は逆である。挑戦して失敗すれば、「この道は違った」「この箱には何も入っていなかった」と確認できる。納得して次へ進めるのだ。

一方で、挑戦しなかったことは違う。「転職していたら」「起業していたら」「海外へ行っていたら」「あの人に想いを伝えていたら」。答え合わせができないまま、一生心に残り続ける。人が後悔するのは、失敗ではない。確認しなかったことなのである。

箱を開ければ、中身がわかるしかし、開けなかった箱は違う。中身が永遠にわからない。だから人は、「あの箱には、もっと素晴らしい人生が入っていたのではないか」と想像し続けてしまう。それが、「開けなかった箱」が後悔を生む理由だ。

人生には、仕事以外の「箱」もある

この話は、仕事だけではない。30代を仕事一筋で駆け抜けた人は、60代になって「もっと子どもと遊んでおけばよかった」と思うかもしれない。反対に、家庭を最優先してきた人は、「もっと仕事に打ち込んでいたら、どこまで行けたのだろう」と考えるかもしれない。学生時代から海外に憧れていたのに、一度も挑戦しなかった人もいるだろう。どれが正解だったかは誰にもわからない。

しかし、「本当は開けたかった箱」は、必ず後悔になる。

「開けなかった箱」の中に、あなたの天才が眠っている

書籍『天才になれなかった全ての人へ 自分だけの武器が見つかる才能論』の中に、こんな言葉がある。

すべての箱を開け放つ。その確認作業を終えてこそ、後悔を残さず、自分自身の人生を「生き切る」ことができるのである。

あなたは、すべての箱を開けたか

「失敗するのが怖い」「どうせうまくいかない」「今さら遅い」。そうやってブレーキを踏むことは、目の前にある箱を開けずに通り過ぎることを意味する。

確かにその箱が空箱である可能性もある。しかし、その中に自分だけのカードが眠っている可能性もある。もっと言えば、自分が「天才状態」に入る人生そのものが眠っているかもしれない。

だから、本当に恐れるべきなのは失敗ではない。「開けなかった箱」を残したまま人生を終えることだ。人生の最後に後悔しないために必要なのは、成功を保証された挑戦ではない。一つずつ箱を開け、自分という人間を確認し続けること。その確認作業を終えた人だけが、自分自身の人生を、生き切ったと言えるのである。