子どもにとって親は言語化力のお手本。親が「言い換え力」を発揮することで、子どもは自然とその言葉が持つパワーやメカニズムを学んでいきます。マンガと言葉を使ったゲームを通じて、小学生の子どもが楽しく言語化力を身に付けられると話題の一冊『12歳までに身につけたい「ことば」にする力 こども言語化大全』(ダイヤモンド社)の著者で文章の専門家・山口拓朗氏がースに親御さん向けの記事として書き下ろします。
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言い換え力を身につける!
言語化力が高い人には、共通の特徴があります。
相手を怒らせない。不快な気持ちにさせない。誤解させない。
そんな「言い換え力」を身につけているのです。同じ内容を伝えるにしても、言葉の選び方ひとつで、相手の受け取り方はまったく変わります。
この「言い換え力」を子どもに身につけさせたいなら、親自身が“生きた手本”になる必要があります。子どもは親の言葉を見聞きしながら、その言葉のパターンを無意識に吸収しているからです。
子どもに対する、親の言い換え例を見てみましょう。
×「なんでできないの?」→○「どこが難しかった?」
×「なんでそんなことしたの?」→○「そのとき、どんな気持ちだった?」
×「だから言ったでしょ」→○「次はどうしたらいいと思う?」
×「どうせムリでしょ」→○「まずどこからやってみる?」
×「ダメって言ったでしょ!」→○「なぜダメか、覚えてる?」
×「グズグズしないで」→○「何か困ってる?」
×「あなたのためを思って言ってるの」→○「一緒に考えようか」
×「失敗しないでね」→○「失敗しても大丈夫だから、やってみよう」
×「宿題しなさい」→○「宿題が終わったら何しようか?」
×「うるさい!」→○「今、ちょっと静かにしてほしいな」
×は「責める」「命令する」「やる気を削ぐ」という性質の言葉です。
子どもは「どうせ怒られる」「言っても無駄だ」とネガティブな感情を抱きやすくなります。似たようなケースが続くと、自信が失われ、心が閉じてしまいます。
一方、○は「問いかける」「受け止める」「一緒に考える」という性質の言葉です。
子どもは「自分の気持ちや考えを言っても大丈夫」と前向きになり、感情がこじれることもありません。トゲのないやり取りを通じて、親子の関係性も深まりやすくなります。
子どもにとって、親の言葉は「言語化のお手本」です。親が「言い換え力」を発揮することで、子どもは自然とその言葉が持つパワーやメカニズムを学んでいきます。そして、気づいたら、友人関係や学校生活の中で、相手を傷つけることなく良好な関係を築くことができる言葉を選べるようになっているのです。
*本記事は、『12歳までに身につけたい「ことば」にする力 こども言語化大全』(ダイヤモンド社刊)の著者山口拓朗氏による書き下ろしです。






