コクヨ社員で一級建築士でもある著者のもとには、仕事場の環境づくりについて、さまざまな相談が寄せられる。ある著名な経営者からの依頼は、デスクの下に「あるもの」を組み込みたいということだった。「体」「時間」「環境」「思考」「心」「人間関係」をととのえるための具体的な習慣術を書いた『ととのえる。―超忙しくてもいつもご機嫌な人の習慣術―』(ダイヤモンド社刊)から、抜粋・編集して、紹介します
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仕事の生産性は「物理的な姿勢」に大きく左右される
午後になると、なんだか頭がボーッとして画面をただ眺めるだけになってしまう……。
そんな経験はありませんか?
仕事の生産性を語る上で、意外と軽視されがちなのが「物理的な姿勢」です。
多くの人は、一度椅子に座るとそのまま数時間、同じ姿勢で画面に向かい続けます。しかし、同じ姿勢を続けていると、体は固まり、血流は滞り、次第に思考のスピードも落ちていってしまいます。これでは、本来のパフォーマンスを発揮できているとはいえません。
コクヨの社員として、また一人のビジネスパーソンとして僕が徹底しているのは、自分の思考を止めず、一分一秒の時間価値を高めるための環境投資です。
その中核を担うのが、電動式の「昇降デスク」です。
僕は在宅ワークをするとき、常に姿勢を変えています。
じっくり深く潜って思考したいときは座り、アイデアを外に広げたい「発散モード」のときや、オンラインミーティングでエネルギッシュに話したいときは立ち上がる。あるいはセミナー視聴のような単調な時間のときは、昇降デスクの高さを上げ、画面に映らないところで、こっそりスクワットやストレッチをすることもあります(笑)。
「ただ聞いているだけ」の時間さえも、体への刺激と代謝アップの時間に変え、一分一秒も無駄にしない。この「物理的な刺激」こそが、脳を常にアクティブな状態に保ち、思考を停滞させないための戦略なのです。
著名経営者が「歩きながらミーティング」をしたがる理由
以前、ある著名な経営者から「昇降デスクの下にウォーキングマシンを組み込みたい」という相談を受けたことがあります。一見、突飛なアイデアですが、一分一秒の重みが違うリーダーにとって、これは非常に合理的な選択かもしれません。
というのは、一日中リモートワークをしていると、体は動かしていないのに、脳だけが汗をかいている脳疲労の状態に陥るからです。このアンバランスな状態は、自律神経を乱し、寝つきを悪くさせ、翌日のパフォーマンスを下げることにつながります。
一方、歩きながら仕事をすれば、脳を動かし続けながら、同時に代謝を上げ、体をととのえることが可能です。多忙を極めるリーダーたちにとって、デスクワークと運動を分断せず「ながら」で統合することは、時間価値を最大化する必然の結論なのです。
僕自身も、昇降デスクで立ちながら足首を回したり、軽くストレッチをしたりして、「リラックスと集中の同居」を意識しています。体がスッキリすれば、脳みそも確実にスッキリします。
※本記事は、川田直樹著『ととのえる。―超忙しくてもいつもご機嫌な人の習慣術―』(ダイヤモンド社刊)から、抜粋・編集したものです。







