ナディア・メリアニさんは10年前、フランス料理店を開くために北京に移住したとき、中国がフォアグラの世界的拠点になるとは予想もしていなかった。ましてや自分がその業界で働くことになるとは。フランス出身の料理人であるメリアニさんは現在、中国北東部のフォアグラ農場で長時間働き、食欲をそそる完璧な風味を追求している。彼女とそのビジネスパートナーたちは、裕福な中国人の食欲を満たすことを目指している。いつの日かフランス人の客でさえ、そのフォアグラを食べてみたくなるかもしれないと、彼女は考えている。メリアニさんの新事業は、フォアグラの名産地であるフランス南西部ペリゴール・ノワール地方からはるか遠く離れた場所で起きている、予想外のブームの一翼を担っている。中国国際金融(CICC)の6月のリポートによると、現在は世界のフォアグラ供給の45%を中国のフォアグラ生産者が占めており、その量は年間1万1000トンに上る。