小学校から企業研修、さらには少年院まで、さまざまな現場で教えてきた小説家が教える、世界一やさしい「言語化」にまつわる授業。本記事では、子どもも読めて、大人に刺さる『小学生でもできる言語化』から、著者の田丸雅智氏にヒントをうかがった。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)
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Q.「地頭がいい人」に共通する特徴はありますか?
――田丸さんは、小学生から社会人まで、幅広い年代を対象に書き方講座を行っていますよね。これまで多くの人と接してきた中で、「この人は地頭がいいな」と感じる人には、どんな共通点がありますか? そして、「地頭」はそもそもあると思いますか?
自分の土壌を耕し続けている
田丸雅智氏(以下、田丸):あると思います。
僕は「地頭」という言葉より、「耕された土壌を持っている」という感じの言葉を使うことが多いですが。
たとえば、「勉強だけできる人」と「勉強もできる人」がいますが、後者の場合はテストでいい点をとれるのはあくまで派生の話であって、本質はその人の土壌、土台にあると思っています。
能力という観点でいえば、素直さ、好奇心、吸収力などを持っている。
それ以外の観点でいえば、知識や経験や教養といわれるものなども含まれていると思います。
そういった根っこの部分が豊かだからこそ、勉強でも仕事でも応用が効く。
個人的にも、豊かな土壌を持った人には強く惹かれますね。
結局、「環境」に左右されるのか
――その「土壌」は、生まれつき備わっているものなのでしょうか。それとも、育った環境によってつくられるものですか?
田丸:両方だと思います。
生まれ持ったものもあるでしょうし、育った環境も大きい。
その割合はわかりませんが、どちらも影響しているはずです。
ただ、たとえ環境が十分でなかったとしても、自分で耕していくことはできると思っています。
もっというと、大人になってからはむしろ自分で耕していかないと、どんどんやせ細っていくんじゃないかなと思っています。
「勉強だけできる人」になるな
――地頭を鍛えるには、目の前の問題を解くための「傾向と対策」よりも、さまざまな場面に応用できる土台を育てることが大切なのでしょうか?
田丸:そうですね。
僕は、傾向と対策そのものは否定しません。
それは相手に合わせて調整するということで、調整は何事においても大切になってくるものですから。
でも、最初からそこに重きを置きすぎるのは好きではないんです。
土台がないまま「この問題だけ解ける」に寄ってしまうと、少し違う問題が出た瞬間に対応できなくなる。
あるいは、勉強はできたとしても、勉強以外はできない人になってしまう。
僕自身、高校時代は表面的な点数を追い求めるというよりも、自分を耕すということを強く意識して学業と向き合っていました。
まずは自分を耕す。
傾向と対策は、そのあとに微調整としておこなうものだと思っています。
――なるほど。「地頭がいい人」とは、単に生まれつき理解が早い人ではなく、素直さや好奇心を持ち、知識や経験を吸収しながら、自分の土壌を耕し続けている人なのかもしれませんね。『小学生でもできる言語化』でも、言語化によって未来の選択肢を広げられることが紹介されています。目先の正解や点数だけを追うのではなく、自分の考えや経験を蓄え、応用できる土台を育てていく。その習慣こそが、「地頭がいい人」の最大の特徴なのだと感じました!
(本記事は、田丸雅智著『小学生でもできる言語化』の著者インタビューです。)








