「早起きしたほうがいい」とわかっていても、なかなか起きられない……。話題の書籍『人生アップデート大全』では、「無理なく朝起きられるようになる習慣」など、停滞を打破する習慣を多数紹介している。今回は、『人生アップデート大全』をもとに、「朝早く起きる方法」についてライター・清家茂樹氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

早起きできる方法・ベスト1Photo: Adobe Stock

「早起き」=つらいもの?

世間ではいわゆる「朝活」のメリットが語られることは多いが、わたし自身は、「早起きを習慣にしたい」と思ったことはほとんどない。

個人事業主という仕事柄、出社時間に縛られることもない。

そのため、朝早く起きること自体を目標にしたことはなかった。

それでも、コロナ禍の数年間だけはちがった。

緊急事態宣言により暇になったバーのマスターたちと草野球をはじめたことをきっかけに、体力を取り戻そうと思い、数年間にわたって早朝にウォーキングやジョギング、筋トレを続けていた時期がある。

そのころのことを思い出したのは、『人生アップデート大全』のこんな一節を読んだからだ。

「『早起き』と言っている時点で、『本当の起きる時間はもっと遅いんだけどね』と自分に言い聞かせているわけです。」
――『人生アップデート大全』より

さらに著者はこう続ける。

「ましてや『がんばって早起きしている』なんて言ってしまったら、『がんばっている=本当はやりたくない』のように聞こえます。」
――『人生アップデート大全』より

この文章を読んで、「なるほど」と思った。振り返ってみると、当時のわたしも「早起きしよう」と頑張っていたわけではなかったからだ。

目的はあくまで野球をもっと楽しむためだった。

コロナ禍のなか、ひとりで使える時間はたっぷりある。年下のメンバーの足を引っ張らないよう、若いころの体力を少しでも取り戻したい。そのために朝の時間を使っていただけだ。

方法ベスト1:「早起き」と呼ばない。「朝起き」と呼ぶ

本書は「早起き」=頑張るもの、という思い込みから脱却する方法を紹介している。

「早起きしたい方には、『早起き』という言葉を使わずに『朝起き』と呼ぶことをおすすめしています。」
――『人生アップデート大全』より

「早起き」という言葉を「朝起き」といい換えるだけで、自分のなかの前提が変わる。

ほんの少し言葉を変えるだけで行動まで変わることがあるという視点は、とても新鮮だった。こういう事象は他にもたくさんあるのではないか。

コロナが明けて数年がたったいま、わたしの運動習慣はすっかり途切れてしまった。それでも、この一節を読んで、静かな朝の空気のなかを歩いていた時間を思い出した。

「あのころは気持ちよかったな」

そんな記憶がよみがえっただけでも、この本を読んだ価値は大いにあった気がする。

そして今後また「朝の習慣」を再開するなら、それこそ「早起きを頑張ろう」とはいわないだろう。

ただ、明日の朝、いつもより少しだけ早く起きて外へ出てみようと思う。

(本稿は『人生アップデート大全』に関する特別投稿です)

清家茂樹(せいけ・しげき)
編集者・ライター
1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立。ビジネス、子ども教育、プロ野球、エンタメ、マネーなどジャンルを問わず雑誌・書籍・Webメディア等の編集・執筆に携わる。