スーパーで「植物性」と書かれた食品を無意識に選んでいませんか? 肥満治療の最前線に立つ減量専門医、アンドリュー・ジェンキンソン医師によれば、話題の代替肉などの超加工食品は、体重をコントロールする脳のシグナルを誤作動させるといいます。パッケージの裏に潜む真実を明らかにします。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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食欲を暴走させる「超加工食品」の正体
この40年で、我々が口にできる食べ物には、砂糖、精製炭水化物、果糖、人工植物油が大量に含まれるようになってきた。
いずれも、体重をコントロールするシグナルを誤作動させる食べ物だ。
広範にわたる調査の結果、超加工食品(UPF)が肥満をもたらすのではないかという我々の疑念が正しかったことが明確に証明された。
加工食品は、脳の報酬経路を乗っ取り、不健康な習慣を作り出していく。
我々は味覚コードを拠り所として食べる物を選ぶが、食品会社がその秘密を手にしたため、もはや自分の食べる物を意のままに決めることができなくなってしまったのだ。
機能性食品であってもお構いなしだ。
工場で大量生産され、健康にいいと謳うラベルが貼られた色鮮やかなパッケージに入っているものでも、意に介さない。
そうやって危機意識がなく無防備ゆえに味覚コードを乗っ取られてしまった人々の目を引くわけだ。
「代替肉」は本当に健康的でサステナブルか?
動物由来の食べ物を避けるビーガニズム(菜食主義)の人気は高まってきている。
食品業界の我らが友人たちは、新たに巨大な利益をもたらす市場へのまたとない介入機会を見出した。
それが代替肉だ。
健康にもよく、環境のことも考えていて、しかもおいしい食べ物というイメージは、広く受け入れられている。
本当のところ代替肉を食べるのは健康にプラスになるのだろうか。
代替肉は、さまざまな穀類、加水分解タンパク質、植物油、セルロース(おがくず)、着色料、調味料を混ぜ合わせて作られる。
野菜や種子を原料とする高精製油や木に由来するものの、野菜を食べたときのような有益な効果は得られない。
野菜に含まれるファイトケミカルの抗炎症作用や抗酸化作用を有し、健康にプラスの影響を与える物質は、加工の早い段階で失われてしまっている。
植物由来の代替肉はたまたまビーガン向けの材料から作られているだけで、超加工食品なのだ。
他の超加工食品と同じで、健康を害する可能性があるからだ。
(本稿は書籍『減量専門医が教える 食べ方の正解』より一部を抜粋・編集したものです)
名門ユニバーシティ・カレッジ病院の肥満(減量)外科および一般外科医、コンサルタント。サウサンプトン大学医学部を卒業後、イングランド王立外科医師会のフェローシップに参加。腹腔鏡手術の外科学修士課程を修了し、ホーマートン大学病院にてロンドンで最も予約の取れない肥満治療病棟の設立に貢献した。
前腸(食道と胃)に関する世界的権威としても知られ、2000年以来、100以上の科学論文を発表。現在はNHS(国民保健サービス)に従事しながら、ロンドンクリニックとウェリントン私立病院の肥満外科部門の責任者を務める。







