「毎日がつまらない」と感じる人は少なくない。しかし、その原因は忙しさや環境だけではない。実は、昨日と同じ一日を当たり前のように繰り返していることが、人生から新鮮さや楽しさを少しずつ奪っていることもある。では、人生を面白く生きる人は、どのようなことを心がけているのだろうか。話題の書『人生は気づかぬうちにすぎるから。』で紹介されている考え方の中から、そのヒントを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

気づいたら「人生がつまらなくなる人」の口グセ・ワースト1Photo: Adobe Stock

人生に対して後ろ向きな姿勢

「毎日同じことの繰り返しだ」「何をやってもつまらない」

そんな言葉を口にする人は少なくない。

朝起きて、仕事へ行き、家に帰って寝る。
休日も、何となくスマホを見たり、動画を見たりして終わる。

もちろん、それ自体が悪いわけではない。

しかし、人生は突然つまらなくなるわけではない。

毎日を昨日と同じように過ごし、新しい景色や新しい経験を増やさなくなったとき、人は少しずつ人生の面白さを失っていく。
気づいたときには、「何をしても楽しくない」と感じる毎日になってしまうのである。

普段とは違う「特別な何か」をする

そのヒントになるのが、次の考え方だ。

 映画では、脚本家と監督が、ドラマチックな緊張感のあるシーンを物語のなかに意図的に挿入する。盛り上がるシーンと、そこに至るまでのシーンをうまく緩急をつけながら描いていく。これは、ストーリーテリングの効果的な方法だ。できる限り主人公の経験に基づきながら、同時に視聴者が物語に引き込まれ、共感を覚えられるような編集になっていることが望ましい。


 私は、「どうすればこうした映画と同じように自分の人生を編集できるだろう?」と考えた。ある日、私はかなり長めの散歩をすることにした。目的地は、自宅から北に30キロ以上も離れたところにある、おいしいコーンブレッドを出すレストラン。午前中、そのレストランに午後7時からの予約を入れると、昼食後、自宅を出発した。不安もあったが、なんとか無事に到着できた。ゴールしたのは、出発から6時間後の後7時9分。大きなコーンブレッドを1人でたらふく食べて祝福した。帰りはUberに乗って、何時間もかけて歩いてきた道のりを車窓から眺めながら帰宅した。レストランでの夕食中や、家に帰る車のなかで、こう思った。「今日は間違いなく特別な日だ!」。こんなに遠くまで歩いたのは、人生で初めてだった。

 

 とはいえ、これは特別に難しいことではなかった。一番大変だったのは、やろうと決心することだった。初めは、小さなリュックを背負い、特に理由もなく6時間も歩くというのは、少しばかげているように思えた。けれども、歩き始めて1時間も経つと、とても楽しくなってきた。こうした特別な日をもっと増やすこと。それが、私が自分の映画のシーンに求めていたことだ。といっても、毎回半日も費やしたり、ものすごく大変なことをしたりする必要はない。普段とは明らかに違う、特別な何かをすればいいのだ。

――『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』より

人生がつまらなくなる人は、特別な才能や環境に恵まれていない人ではない。
「毎日同じことの繰り返しだ」と決めつけ、新しい一歩を踏み出さなくなった人なのである。

一方で、人生を楽しんでいる人は、旅行や大きな挑戦ばかりをしているわけではない。少し遠くまで歩いてみる、行ったことのない店に入ってみるなど、日常に小さな「特別な日」を意識してつくっている。

「毎日同じことの繰り返しだ」と口にするのではなく、自分で新しい一日をつくる。
その小さな選択の積み重ねが、人生を面白くし、毎日を豊かにしてくれるのである。

(本稿は、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』の発売を記念したオリジナル記事です)