森永製菓の「板チョコアイス」 Photo by Manabu Fushimi
1995年の発売から今年で31年を迎える森永製菓の「板チョコアイス」。板チョコをそのままアイスにしたようなインパクトのある見た目と、パキッとした食感、そしてなめらかな口溶けで、幅広い世代に親しまれてきたロングセラー商品だ。
だが、その歩みは決して平坦ではなかった。発売直後こそ大きな話題を呼んだものの、パッケージ変更をきっかけに売り上げは低迷し、一時は休売にまで追い込まれている。
そこからどう立て直し、直近5年で同ブランドの推定販売規模を2.5倍にまで伸ばしたのだろうか。板チョコアイスを担当する同社マーケティング本部冷菓マーケティング部第二グループの谷山実希氏に話を聞いた。(フリーライター 伏見 学)
「夏でも食べられるチョコレート」として
生まれた板チョコアイス
板チョコアイスが誕生した1995年当時、森永製菓は「ジャンジャン、新ジャンル」というスローガンを掲げ、アイスの新商品開発に注力していた。背景には、チョコレート事業などと比べて、アイス事業がまだ社内で強い存在感を持てておらず、何とかしなければならないという危機意識があった。
また、当時は今ほど冷房環境が整っておらず、チョコレート菓子を夏場の売り場に並べることは難しかった。その隙間を逆手に取り、「夏でも食べられるチョコレート」として企画されたのが、板チョコアイスだ。
森永製菓は「チョコボール」や「小枝」といったチョコレート菓子を強みとするメーカーであり、その武器を最大限に生かせる商品として開発がスタートした。







