「休日にスマホを見て過ごしたのに、月曜になっても疲れが残っている」――その原因は、休んでいるつもりで脳を酷使していることにあるのかもしれない。睡眠、集中力、ストレス、老化……など、幅広い有効性が認められているマインドフルネスを日本で最も広めたベストセラー『世界のエリートがやっている 最高の休息法』。その内容に最新研究と音源を加えた『世界のエリートがやっている 最高の休息法[完全版]』が刊行された。本書には、丸一日を休息だけに使う「レイジー・デー」の過ごし方も書かれている。今回は、米国で30年以上診療を続ける現役の医師、著者の久賀谷亮氏のインタビューを掲載する。(構成/小川晶子、ダイヤモンド社書籍編集局)

【精神科医が解説】休日の「スマホ依存」をやめる方法・ベスト1Photo: Adobe Stock

脳をしっかり休ませるには?

――休日になると、ついスマホでSNSを見続けたり、動画をダラダラと見たりして、かえって疲れてしまうことがあります。脳をしっかり休ませるための休日の過ごし方はあるのでしょうか。

久賀谷亮氏(以下、久賀谷):マインドフルネス指導者として世界的に有名なティク・ナット・ハンが提唱した「レイジー・デー」という概念があります。

これはその名の通り怠ける日という意味です。彼は南フランスに「プラムヴィレッジ」と呼ばれるマインドフルネス施設をつくっていますが、その中でも丸一日を休息のためだけに使うレイジー・デーが設けられています。

その日は何もスケジュールを入れず、各自が歩行瞑想や軽い読書をしたり、家族に手紙を書いたりしているのだそうです。月に1度は、レイジー・デーを導入して、徹底的に自分のケアに集中してみてはいかがでしょうか。

――ただダラダラ過ごすのとは違うのですか?

久賀谷:なんとなくダラダラ過ごすのと、自分のケアをするのとではまったく違います。

現代人は「何もしない」ことがとても苦手です。

何もしないでいると不安になり、すぐに予定を詰め込んだり、スマホで情報をインプットしたりして脳を酷使してしまいますよね。だからこそ、意図的に予定を空けて、能動的に自分をケアする時間が必要なのです。

レイジー・デーの過ごし方

――具体的には何をすればいいのでしょうか。

久賀谷:本書の巻末特典「5日間シンプル休息法」でも紹介していますが、

まずはデジタルデバイス、とくにSNSには触れないようにすることです。そして、自然に触れる、あたたかいお風呂に浸かる、ストレッチやヨガなどのゆるやかな運動をするなどして過ごします。

マインドフルネス呼吸法やムーブメント瞑想などもぜひ取り入れてください。脳をしっかり休ませることで、身体の疲れも取れ、集中力やパフォーマンスを高めることができます。

――真面目な人ほど、休むことに罪悪感を覚えそうです。

久賀谷:そういう人こそ、レイジー・デーが必要です。組織であろうと個人であろうと、成長し続けるためには努力や頑張りだけでなく、「空間」や「余白」が欠かせません。真面目な性格の人は、自分をケアしすぎるくらいでちょうどいいのです。