「長期休暇を取ったはずなのに、休み明けにどっと疲れが出る」――その原因は、休んでいるつもりで脳が働き続けていることにあるのかもしれない。睡眠、集中力、ストレス、老化……など、幅広い有効性が認められているマインドフルネスを日本で最も広めたベストセラー『世界のエリートがやっている 最高の休息法』。その内容に最新研究と音源を加えた『世界のエリートがやっている 最高の休息法[完全版]』が刊行された。本書には、長期休暇にそのまま使える「5日間シンプル休息法」のプログラムも書かれている。今回は、米国で30年以上診療を続ける現役の医師、著者の久賀谷亮氏のインタビューを掲載する。(構成/小川晶子、ダイヤモンド社書籍編集局)
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休んでいるつもりが、脳は疲れている
――夏休みや年末年始など、まとまった長期休暇をとったはずなのに、休み明けにどっと疲れていることがあります。休日の過ごし方に問題があるのでしょうか。
久賀谷亮氏(以下、久賀谷):多くの人は、リゾート地に行ったり、一日中ダラダラと寝転んで過ごしたりすることが休息だと勘違いしています。しかし、それだけでは脳は休まらないのです。真面目な人ほど「何もしない」ことが苦手で、休んでいる間も仕事のことなどを考えてしまうもの。かえって脳を疲弊させてしまうこともあります。長期休暇にしっかり脳を休ませたい人におすすめなのが「5日間シンプル休息法」というプログラムです。
身体を休めてから脳を休める
――5日間で、具体的にどのようなことをするのですか?
久賀谷:マインドフルネス呼吸法は毎日やります。詳しいやり方は本書に記していますが、呼吸に意識を向け、雑念がうかんできたら呼吸に注意を戻すというものです。この5日間はデジタルデバイスにはあまり触れないようにしましょう。そのうえで、それぞれの日のポイントがあります。1日目は「レイジー・デー(怠ける日)」として、とにかく身体を休息させることに専念します。
――まずは身体を休めるんですね。
久賀谷:とはいっても、最低限の家事をしたり、好きな場所に出かけたりしていいですからね。次に脳を休めていきます。2日目は、行ったことのない近場を訪れるなどして、脳に新しい刺激を与えつつリフレッシュします。3日目は、ハーフ・レイジー・デーです。友人や家族と食事をしたり、古い知人に連絡を取ったりして、「人とのつながり」を確認する日にします。
――毎日テーマがあるのが面白いですね。残り2日は何をするのですか?
ワイルド・デーを楽しむ
久賀谷:4日目は「ワイルド・デー」と呼んでおり、自分の生理的な欲求や物欲を思う存分に解放する日にします。あらかじめ時間やお金に制限を設けたうえで、おいしいものを好きなだけ食べたり、ショッピングに行ったりするのです。こうした「期待感」には、人の気分を整え、うつなどを改善する効果があります。
最後の5日目は、ゆったり過ごしながら、徐々に日常モードに意識を戻していきます。きっと明日からはじまる日常の仕事や家事について考えてしまうと思いますが、この5日間の休息のおかげで、日常そのものの捉え方が変わっているはずです。



