「休息のために一日ダラダラ過ごしたのに、かえって疲れが残る」――その原因は、休み方に方法論があることを知らないからかもしれない。米国在住の精神科医・久賀谷亮氏の著書『世界のエリートがやっている 最高の休息法[完全版]』には、脳を回復させる「5つの習慣」も書かれている。その一部をご紹介しよう。(構成/小川晶子、ダイヤモンド社書籍編集局)
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休んでいるはずなのに疲れている
「休日に家で一日中ダラダラと過ごしたのに、月曜日の朝にはもう疲れている」そんなふうに感じたことはないだろうか。疲れをとるために「何もしない」でいるつもりが、実は私たちの脳は休まるどころか、エネルギーを浪費し続けている可能性がある。それもそのはず、私たちは休息というものについてあまり真剣に向き合ってこなかった。リゾート地に行って羽を伸ばしたり、一日中ダラダラと寝転んで過ごしたりすることが休息だと勘違いしてしまっている。
休息にも「方法論」がある
ベストセラー『世界のエリートがやっている 最高の休息法[完全版]』が示しているのは、「休息には休息の方法論がある」ということだ。本書の物語の主人公ナツは、イェール大学で脳科学の研究をする傍ら、いまにもつぶれそうなベーグル店の立て直しに奔走する。イェール大学教授の「ヨーダ」はナツに向かってこう言う。
組織であろうと個人であろうと、それが成長していくためには努力や頑張りだけではダメなんじゃ。薪木を燃やし続けるためには、薪木のあいだの『空間』が欠かせん。それこそが休息なんじゃとわしは考えとる。そして、ビジネスにはビジネスの方法論があるのと同じように、休息には休息の方法論がある。――『世界のエリートがやっている 最高の休息法[完全版]』p.251
常に競争や情報にさらされている現代人には、意図的かつ科学的に脳を休ませる技術が必要なのだ。
マインドフルネスなどの瞑想や運動はもちろん有効だが、それに加えて、生活の中で脳を回復させるための「5つの習慣」が本書では提案されている。
脳を回復させる5つの習慣
1つ目は「オン/オフ切り替えの儀式を持つ」こと。特定の音楽を聴く、シャワーを浴びるなど、明確な切り替えのシグナルを作ることで、脳を休息モードへと導く。
2つ目は「自然に触れる」こと。人を超えたスケールの非人工物に触れることで、日常・仕事モードからの解放が促進される。
3つ目は「美に触れる」こと。美しいという感覚は脳の報酬系や背外側前頭前野などに作用し、良い刺激を与える。
4つ目は「没頭できるものを持つ」こと。好きなことに無心で取り組む時間は、過剰な雑念を消し去ってくれる。
そして5つ目は「故郷を訪れる」こと。自分が育った場所には安心感がある。安心は不安の対極にあるため、脳の疲れを癒やすのだという。
次の休日はただ寝転がるのではなく、こうした「脳の休息」を意識した過ごし方を取り入れてみてはいかがだろうか。



