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「いただく」「させていただく」……良かれと思って使っているその敬語、本当に正しい敬意が伝わっていますか? 日常でよく目にする言い回しを手がかりに、現代日本語で進む「謙譲語の崩壊」を読み解く短期連載の第2回。ビジネスメールで無意識に多用される「~いただき」ですが、実は「~くださり」よりも相手への敬意が弱いことをご存じですか?多くの人が陥っている“いただく一本化”の落とし穴と、人間関係を豊かにする正しい使い分けに迫ります。(日本漢字能力検定協会 現代語研究室長 佐竹秀雄)
「いただく」と「くださる」
謙譲語と尊敬語の使い分け
次は、同じ内容を2通りの表現で述べたものです。どちらの表現を使いますか。
【問題(1)】
A 結構なものをいただき、ありがとうございます。
B 結構なものをくださり、ありがとうございます。
A 結構なものをいただき、ありがとうございます。
B 結構なものをくださり、ありがとうございます。
【問題(2)】
A メールを見ていただきましたか。
B メールを見てくださいましたか。
A メールを見ていただきましたか。
B メールを見てくださいましたか。
【問題(3)】
A ご連絡いただきましたので、すぐに対応できました。
B ご連絡くださいましたので、すぐに対応できました。
A ご連絡いただきましたので、すぐに対応できました。
B ご連絡くださいましたので、すぐに対応できました。
(1)は「いただく」と「くださる」のどちらを選ぶかということです。
(2)は「見る」という動詞の後に続ける表現として、「見ていただく」と「見てくださる」のどちらがよいかを尋ねています。
(3)は敬語の表現として、「ご連絡いただく」がよいか、「ご連絡くださる」がよいかを尋ねています。そして、3つともAでは「いただく」が使われ、Bでは「くださる」が使われています。
おそらく3つの場合とも、Aを選んだ人が圧倒的に多いと思われます。







