マインドフルネスを日本で最も広めたベストセラー『世界のエリートがやっている 最高の休息法』。その内容に最新研究と音源を加えた『世界のエリートがやっている 最高の休息法[完全版]』が刊行された。本書には、雑念を静める「モンキーマインド解消法」も書かれている。その一部をご紹介しよう。(構成/小川晶子、ダイヤモンド社書籍編集局)
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頭の中が騒がしい「モンキーマインド」
「どうしてあんなミスをしてしまったのだろう」「あの人のあの一言は、どういう意味だったのか」仕事が終わって家に帰ってからも、あるいはベッドに入ってからも、ぐるぐると同じ考えが頭の中を巡って離れない。そんな経験は誰にでもあるはずだ。このように、頭の中にさまざまな雑念が渦巻いて騒がしい状態を、心理学やマインドフルネスの世界では「モンキーマインド」と呼ぶ。
「思考のサル」が脳のエネルギーを食いつぶす
モンキーマインドが脳に与える影響については『世界のエリートがやっている 最高の休息法[完全版]』の中で詳しく解説されている。本書は脳科学にもとづき、「疲れづらい脳」を手に入れる方法をわかりやすく物語形式で著しているのが大きな特徴だ。マインドフルネスの研究者でイェール大学教授の「ヨーダ」はこう言う。
――『世界のエリートがやっている 最高の休息法[完全版]』p.176-177
サルが木から木へと飛び移るように、次から次へととめどなく考えが浮かんでくる状態では、脳のエネルギー(DMN)が激しく浪費される。この状態が続くと、睡眠の質が低下し、慢性的な脳疲労や自己嫌悪、さらにはうつ病のような心の不調にまでつながりかねない。
雑念が行き交う「駅のプラットホーム」を想像する
では、この「思考のサル」を黙らせるにはどうすればいいのだろうか。本書では、認知行動療法のアプローチを取り入れた「モンキーマインド解消法」が紹介されている。
――『世界のエリートがやっている 最高の休息法[完全版]』p.177
私たちは普段、「考えている自分」と「浮かんできた考え(雑念)」を同一視してしまいがちだ。しかし、雑念はただ頭を通り過ぎていく「電車」に過ぎず、自分自身はそれを眺める「プラットホーム」であるとイメージする。
何度も同じ考えが浮かんでくるときは、「またこの電車が来たか」と客観的にラベリングし、「もう十分!」とその考えを頭の外に送り出す。あるいは、「この考えが当てはまらない例外はあるか?」「尊敬するあの人ならどう考えるか?」と、別の視点から検証してみるのも有効だ。さらに、その考えを「良い・悪い」で判断せず、ただありのままに受け入れることで、サルたちは自然と静かになっていく。頭が騒がしくて眠れない夜は、自分だけの「駅のプラットホーム」を思い描き、行き交う思考の電車をただ静かに見送る練習をしてみてほしい。



