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自慢話を延々と続ける人、「自分のほうが大変」と張り合う人、学歴や経歴で優位に立とうとする人――。マウントを取る相手に真正面から反論すると、かえって会話が長引くことがあります。では、どう受け流せばいいのでしょうか。一般社団法人 日本メンタルアップ支援機構代表理事で職場の人間関係やコミュニケーションに詳しい大野萌子さんが、相手の勢いを止めるコミュニケーション術を解説します。(構成/ダイヤモンド・ライフ編集部)
「すごいですね!」が
逆効果になることも
職場には、ときどき何かにつけてマウントを取ってくる人がいます。
「昔はこんな大物に会った」「自分が若いころはもっと大変だった」「この仕事なら私のほうが詳しい」。そんな自慢話を何度も聞かされ、うんざりした経験のある人もいるでしょう。
マウントというと、自慢話のような「自分のほうが上」というアピールを想像しがちですが、それだけではありません。
「昨日、3時間しか寝ていない」「自分の仕事のほうがずっと大変だ」といった、“不幸比べ”のようなマウントもあります。
つまり、話の内容は違っても、「どちらが上か」「どちらがすごいか」「どちらが大変か」という比較のゲームになっている点は同じです。
こうした相手にやってはいけないのが、こちらも張り合うことです。
「でも、私だってこんな経験があります」「いまはそんなやり方は古いですよ」と反論すれば、相手はさらに「いや、でも」「私のときはもっと」と返してくるでしょう。
こちらが比較の土俵に上がった瞬間、ゲームが始まってしまうのです。
では、反対に「すごいですね」「さすがですね」と持ち上げればいいのでしょうか。
これも私はおすすめしません。
もちろん、相手との関係によっては、ある程度のリアクションが必要な場面もあります。しかし、マウントを取りたい人に大きな反応を返すと、「もっと聞いてほしい」「もっと認めてほしい」と話が広がることがあります。
マウントの背景には、承認されたい気持ちや、「自分はここにいる」と存在を確かめたい気持ちが隠れていることもあります。
自分に自信がなかったり、自分が思うほど周囲から評価されていなかったり、職場や家庭の中で居場所を感じられなかったりすると、自分のすごさや大変さを強調したくなることもあるでしょう。
だからといって、その心理をこちらが満たし続ける必要はありません。
重要なのは、相手を言い負かすことでも、こちらが我慢して延々と話を聞くことでもありません。
比較のゲームそのものから降りることです。
では、マウントを取る人に対して、どんな一言を返せばいいのでしょうか。







