「高価な化粧品を使ってエステに通っても、肌荒れがなかなか治らない」――その原因は、肌そのものではなく、脳の疲れにあるのかもしれない。米国在住の精神科医・久賀谷亮氏の著書『世界のエリートがやっている 最高の休息法[完全版]』には、ストレスホルモンと肌の関係、細胞レベルの老化抑制についても書かれている。その一部をご紹介しよう。(構成/小川晶子、ダイヤモンド社書籍編集局)

【精神科医が解説】1日5分でストレスが減る習慣・ベスト1Photo: Adobe Stock

脳から「美」にアプローチ

 高価な化粧水や美容液を使い、エステに通っても、なかなか肌荒れが治らない。そう悩んでいる人は、アプローチの方向を変えてみる必要があるかもしれない。いくら外側からケアをしても、内面にある「脳の疲れ」を解消しなければ、根本的な美しさは保てないからだ。

ストレスホルモンが肌に与える悪影響

 アメリカで活躍する精神科医、久賀谷亮氏の著書『世界のエリートがやっている 最高の休息法[完全版]』には、マインドフルネスがもたらす美容効果について解説されているページがある。

 ストレスホルモンは、皮脂の産生量を増やしたり、肌の乾燥を促進させたり、自律神経のバランスを崩したりする原因。マインドフルネスによってストレスホルモン分泌が抑えられれば、過剰な皮脂による吹き出ものが減ったり、乾燥肌がうるおいを取り戻したり、脱毛が抑えられたりといったことは、十分考えられます。――『世界のエリートがやっている 最高の休息法[完全版]』p.243-244

 私たちが日々の生活でストレスを感じると、脳の指令によってコルチゾールなどのストレスホルモンが分泌される。これが慢性化すると、肌のターンオーバーが乱れ、乾燥や吹き出物、さらには抜け毛の原因にもなってしまう。
 マインドフルネス瞑想は、こうしたストレス反応を根元から鎮め、ストレスホルモンの過剰な分泌を抑える効果がある。脳の疲れを取り除くことが、結果的に肌や髪の健康を保つことにつながるのだ。

細胞レベルでのアンチエイジング効果も

 さらに驚くべきことに、マインドフルネスは細胞レベルの老化抑制にも効果があるという研究報告がある。 
 本書によれば、細胞の若さを保つ長寿遺伝子テロメアの維持に貢献する「テロメラーゼ」という酵素の活性が、瞑想によって高まることが分かっているという。初心者がわずか数日間瞑想を実践しただけでもこの活性が高まったという報告もあり、今日からでも始める価値は十分にあると言えるだろう。

「美容」というと外見のケアばかりに気を取られがちだが、脳の状態は自律神経やホルモンを介して、確実に身体の表面に反映される。
 1日5分のマインドフルネスは、最も手軽で科学的な「究極の美容法」と言えるかもしれない。