道具として
ガンガン使うほど光るクルマ

 インテリアは平衡感覚がつかみやすい水平基調のシンプルなデザイン。インパネ中央の大きなディスプレイをはじめ、シフトなどの各種機能をひとくくりにした“アイランドアーキテクチャー”を採用。操作性を向上させている。樹脂の質感はそれなりのレベルだが、新しさを感じる。

 知能化では、ソフトウェアづくりプラットフォーム“Arene(アリーン)”が初めて搭載された。試乗時にはその真価を発揮させるまでにはいたらなかったが、カーナビの目的地検索などは確かにスピードアップしているように思えた。トヨタ初採用という進化したToyota Safety Senseも、ソフトウェア評価や構成部品のモジュール化などでAreneを活用。画像認識や自動ブレーキ制御ソフトのレベルアップを図ったという。

 荷室は広い。後席使用時でも749Lの大容量が確保されている。後席を倒したときの床の傾斜を緩やかにした作りで荷室はよりフラットになり、長尺物が積み込みやすくなった。

 走りについては、実にそつがない。乗り心地がよく、ハンドリングは俊敏で小気味よく走れる。視線だけ少し高い位置にある乗用車のような感覚で、何も意識せずに乗ってすぐになじめる。

 システム最高出力177kw(240ps)を発揮する新世代の2.5Lハイブリッドシステムは力強く加速し、ストレスなく走行。スポーツモードを選択すると、より瞬発力が高まる。E-Fourは状況に応じて前後輪の駆動力配分を100対0~20対80の間で緻密に制御。発進加速性と旋回安定性を高いレベルで両立している。

 ただし、静粛性はある程度割り切っているようで、ロードノイズやパワートレーンなどの音はそれなりに車内に侵入してくる。

 新型RAV4は、コンセプトどおり、「どこへでも行けそう、なんでもできそう」という価値観を体現していた。道具としてガンガン使うほど光るクルマ――そんなイメージが広がるモデルだ。

(CAR and DRIVER編集部 報告/岡本幸一郎 写真/横田康志朗)

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