モリー・テイラーさん(23)は2024年秋に糖尿病治療薬「マンジャロ」を投与し始め、その効果の速さに驚いた。肥満ではなかったが、体形に満足していなかった。投与を始めると食べる量が減り、食べたいものを食べられるようになった。周囲から外見を褒められるようになり、気後れすることもなくなった。やがて考え方が変わり始めた。「自分が何を食べているのか、カロリーはどれくらいか、これを食べると体重が減らなくなるのではないか、と気になりだした」。ロンドンでシッターをしながら看護師を目指して勉強中のテイラーさんはこう語った。「この頃から拒食症が始まっていたのだと思う」GLP-1受容体作動薬は奇跡の薬としてもてはやされ、米国では肥満症の改善で大きな成果を上げた。2月に発表されたJPモルガンの調査によると、米国では利用者が約1300万人に上る。この薬はホルモンに似た働きをし、食欲を抑えて満腹感をもたらす。食事制限をつらいと感じる人にとって甘い誘惑であると同時に、危険なものにもなり得る。
GLP-1薬で減量、拒食症の治療を受ける人々
肥満症改善の「奇跡の薬」、45キロ減量して拒食症と診断された人も
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