米連邦準備制度理事会(FRB)が会合を開く頃には、ウォール街はすでに結果を知っているのが通例だ。だが今回は違う。2週間前の状況は、FRBが現在3.5~3.75%の水準にある政策金利を据え置く方向を示していた。それまでFRB高官らの発言は利上げに踏み切る条件を示していたが、6月のインフレ指標が軟調だったことでその条件を下回り、利上げを巡る議論は9月に先送りとなった。その後、先週あたりから、米国とイランの停戦崩壊でエネルギー価格が上昇すると、7月の利上げを巡る市場の観測が自己増殖し始めた。他のトレーダーが利上げを織り込んでいるからという理由で自分も織り込むという状況だ。9月に行われるはずだった議論が突然、7月に前倒しされた。今月28日時点で、先物市場では利上げ確率が約3分の1と織り込まれた一方、予測市場が示す利上げ確率はそれよりやや低かった。