仕事を優先すれば家族との時間を失い、家庭を優先すればキャリアを諦めるしかない。そんな二者択一に悩む人は少なくありません。しかし、この問いそのものが間違っている可能性はないのか。書籍『天才になれなかった全ての人へ 自分だけの武器が見つかる才能論』で提唱するのは、そのための現代的な考え方です。

「仕事と家庭、どっちが大事?」あなたはなんと答えますかPhoto: Adobe Stock

答えは「両方」

「仕事と家庭、どっちが大事ですか?」

この質問をされるたびに、私はこう答えます。

「両方です」。

もちろん、現実には時間は有限です。だから多くの人は、「仕事で勝つには家庭を犠牲にするしかない」と考えてしまいます。しかし、本当に考えるべきなのは、時間を増やすことではありません。

「自分の幸せ」を間違えてはいけない

世の中には、本物の天才がいます。寝る間も惜しんで働き、休日も研究し続ける人たちです。

しかし、そんな人達の話を知るたびに僕は思うのです。「才能があった人たちは、本当に幸せだったのか?」「その周りの人達は、不幸にならなかったのか?」と。子どもの運動会を休み、家族との時間を削り、それでもなお働いている。そんな状態で、本当の本当にいいのでしょうか。

だからこそ必要なのは、天賦の才能ではないと、私は思うのです。

子どもの運動会を守りながら勝て

私は、「仕事を頑張るなら家庭は諦めろ」という考え方には賛成しません。本当に目指すべきなのは、子どもの運動会にも行き、家族との夕食も守り、それでも仕事で結果を出すことです。

そのためにできるのは、自分が「天才状態」に入ることです。

天才状態に入れば、少なくとも、普通の人の普通状態では出ない成果を出せます。だから、まずは自分のベテランになり、自分という乗り物について、誰よりも詳しく知るのです。

家庭を犠牲にして勝つのではありません。家庭を守れる働き方でも勝てる自分になる。普通の自分でも、「自分の天才」になって、天賦の才能を持つ天才に勝つ。それこそが、「自分のベテラン」になるということです。

仕事か家庭かを選ぶ人生ではありません。仕事も家庭も守れるよう、自分のカードを磨き、天才状態で戦う人生を選んでほしいと思います。