私は前述のように、短期的には「売却益が得られるのなら、いくらで、いつ売っても、それは正解だ」と考えていますし、中長期的にも、「買い値から1~2割程度」株価が上がったら売ってしまうことが多いです。

 いくらで、いつ売ればいいのか?については、そのことだけでいくらでも書けてしまいそうですので、紙幅の関係で、ここではこのくらいにします。

 さて、ここからが本題です。前記の〈1〉~〈3〉の3つは、株式投資で成功するためのノウハウとしての重要性は、実は、全体の半分くらいでしかありません。

「ナンピン買いはタブー」
という“常識”は正しいのか

 では、残りの半分は何か?それは、「戦略的な資金配分」です。

〈4〉自分の資金全体を、いくつの銘柄に投じるかを決める。

〈5〉最初に買う金額は、その銘柄に投じ込む予定の総額の3分の1までとする。

〈6〉株価が、最初に買った株価よりも1割以上下がったら、その銘柄に投じ込む予定の総額の3分の1を用いて、買い増しをする。

〈7〉株価が、最初に買った株価よりも2割以上下がったら、その銘柄に投じ込む予定の総額の3分の1を用いて、再び買い増しをする。

 このような計画(=戦略)に基づいて、資金配分をするということが、非常に重要なのです。

〈4〉~〈7〉について詳細に解説する前に、「買い増し」に関して説明をしておかなければなりません。「ナンピン買いはタブー」という説が、世間でまかり通っているからです。

「ナンピン買い」というのは、買った株の株価が安くなった際に買い増しをすることです。

 買った株の株価が下がった時に、さらに買い増しをすると、傷口がどんどん広がってしまうから、「株価が1割とか2割下がったら、損切りしろ」という説が、あたかも正論であるかのようにまかり通っています。

 しかし、私に言わせれば、「ナンピン買いはタブー」ではなくて、その真逆で、「ナンピン買いをしないのはタブー」です。