「トランプ関税ショック」で
2080円→1243円の大底に
買ってからほぼ一辺倒に株価が下がってくれまして、買い始めてから半年後の2024年4月には1426円の底値を付けました。
買い始めた株価が、やや割高だったことが災いしまして、買い始めてからこの時点までの下落率は「31.4%」に達しました。
ただし、この事例は、最初の買い値が、「決して安値圏とは言えない水準であったこと」が最も大きな欠点でした。その後、2024年の8月に1835円まで戻りましたが、またもや株価は下落基調になりました。ここで、「ナンピン買い」について考えてみましょう。
2080円が最初の買い値ですから、「ナンピン買いの1号」は1872円、「ナンピン買いの2号」は1664円、「ナンピン買いの3号」は1456円です。そうすると、買い値の平均単価は1768円です(ここでは、他の企業の株式をトントンかプラスで売ることで「ナンピン買いの3号」のための資金も調達できたと仮定しています)。
このようにすることで、2024年の8月に1835円まで戻った時には、トントンか少しプラスで売り抜けることが可能です(半期で手取り2.8%程度の配当も1回受け取っています)。
一旦売り抜けた後は、最安値が1426円であったことを勘案して、今度は最初の買いを1500円と定めます。すると、2025年1月に1500円で買えます。
そして、2025年4月の「トランプ関税ショック」の時には、遂に1243円の大底を付けました。
優良企業の株価の底力と
ナンピン買いが功を奏した
この「トランプ関税ショック」の時は、ほとんどの銘柄が、かなりの安値を付けていましたが、この大底には、さすがに目を見張るものすら感じました。
2巡目の最初の買い値である1500円の1割下の1350円で「ナンピン買いの1号」を発動することになります。
この時点では、1巡目の最初に買い始めた時からは1年半もの時間が経過しており、下落率も、1巡目の最初に買い始めた時の株価(2080円)からは「40.2%」に達していました。
このように非常に手を焼く事例でも、2025年7月には、2巡目の買い値の平均単価である1425円を大きく超えていますので、2巡目の買いは、半年でプラスに転じます。
『60歳までに億り人になる思考法 なぜ富裕層は好んで借金をするのか?』(榊原正幸、PHP研究所)
ですから、優良企業で安定高配当の企業の株式であれば、途中で損切りをすることなく、根気強く付き合っていけばいいのです。
そうすれば、最終的には損失を計上することなく、トントンかプラスにもっていくことは可能です。このアステラス製薬の1巡目の事例では、例外的に、最初の買い値がやや高めだったにもかかわらずです。
また、その間には、原則として手取りで年率3%程度の配当を得ることもできるのです。
しかも、このアステラス製薬の株価は2025年7月以降も続伸して、2026年4月には「2700円」を超えています。
結果的には、このような大幅な株価下落の事例でさえ、「優良企業の株価の底力」の典型的な事例となりました。







