小学校から企業研修、さらには少年院まで、さまざまな現場で教えてきた小説家が教える、世界一やさしい「言語化」にまつわる授業。本記事では、子どもも読めて、大人に刺さる『小学生でもできる言語化』をもとに、「言語化が苦手な子の特徴」について、ライターの小川晶子氏にご寄稿いただいた。(企画/ダイヤモンド社・秋岡敬子)
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保護者に聞いた、「子どもの気になる言葉」
ある本の企画で、小中学生の保護者に「子どもの気になる言葉」についてアンケートを取ったことがある。
「うざい」「きもい」などの言葉が気になるという親御さんの声が多く集まった。
さまざまなエピソードが語られており、どれも興味深かったのだが、とくに印象に残っているのは次のような話だ。
「やったーマジ神!」
小学5年生の娘さんを持つお母さんが、授業参観に行ったときのこと。
道徳の授業の中で、先生が物語を伝え「このとき、○○さんはどう思ったのでしょうか」と登場人物の気持ちをみんなに問いかけた。
多くの保護者が見守る中、一人の女の子が手を挙げて答えた。
「やったーマジ神(かみ)!」
このエピソードを教えてくれた方は「強い違和感を覚えた」そうだ。
つい「便利な言葉」に頼ってしまう
念のため伝えると、「マジ(で)神」というのは「本当にありがたい」というような意味だ。
「素晴らしいことをしてくれた人を褒めたたえる」ニュアンスもある。
先生が宿題を減らしてくれたら「神!」と言うのがその例だ。
ほかにも、単純に「最上級の嬉しさ」を表現するときや、「リスペクトの気持ち」を表現するときにも使う。
ちなみに、対義語は「鬼畜」だと思われる。
「厳しい、ありがたくない、人でなし」と言いたいときに「マジ鬼畜」と言う。
まぁ、勢いがあって面白いのだが……。
「便利な言葉」による弊害
授業参観で聞いたら違和感を覚える大人は多いだろう。
友だち同士で盛り上がるぶんにはいい。
ただ、授業で発言するときは別の言葉に言い換えたほうが良い。
気持ちを表現する言葉を丁寧に扱いところだ。
「マジ神」で良いのであれば、あれもこれもみんな「マジ神」になってしまう。
「言語化が苦手な子」の特徴
『小学生でもできる言語化』という本の中で、言語化に課題のある4つのタイプが紹介されている。
その1つめが「大きい言葉ばかりを使ってしまうタイプ」だ。
――『小学生でもできる言語化』p.51
大きい言葉は便利だし、勢いが出るのでよく使っているという人は多いと思う。
私も毎日のように「ヤバい」と言っている。
ただ、本書の著者でショートショート作家の田丸雅智氏が言っているように、「使える言葉が『ヤバい』などの大きい言葉ばかりだと、くわしく正確に言葉にしなければならないときに困って」しまう。
本書は、言語化のコツが本当に小学生にもわかるように書かれている。
もっと詳しく言いたいのに、大きい言葉ばかりになってしまう人におすすめの一冊だ。









