そのうえで、ワクワクした気持ちとなり買ってみたいと思えば、ぜひ買ってください。それが、「自分の判断で買う」ということです。

 株式投資に限らず、人はあらゆる決断をするとき、他人の意見を聞いて参考にします。自分では何も考えないで、周りの人の言っていることに同調することもあります。

 だから後から振り返って、どこまでが自分の判断で、どこまでが他人の意見かわからなくなることも多々あるでしょう。人生の小さな選択において、それはどうでもいいと言えるくらいささいなことです。

 でも、株式投資の選択においては、それは良くない結果につながるので注意しましょう。

自分の判断を言語化すると
投資判断の精度が上がる

 投資については自分の意思を明確にしてください。他人の意見は参考にしても良いですが、最後は自分の意思で判断してください。

 同調するのが習慣になっているこの時代に、一つひとつの判断が自分の意思かどうか自身でわからなくなる人に、1つアドバイスがあります。

 株を買うとき、「なぜ買うのか」「失敗して株価が2割下がったらどうするか」を自分だけのメモ帳に書いてください。

 メモに残さなくても、声に出して一度言うだけでも良いです。「自分で判断した」ことを自分の心にインプットすることが大切です。

 私はファンドマネジャー時代、個別銘柄を売ったり買ったりした根拠を保存する義務がありました(「記録保持義務」と言います)。義務だからやっていたわけですが、それが自分のためにとても役立ちました。大成功した銘柄も大失敗した銘柄も、なんでその銘柄を買ったのか、後から振り返るきっかけができたのです。その積み重ねが、投資判断の精度を高めるのに活かせました。

 自分の思考の軌跡をたどることで、優柔不断にならずに、アクティブに投資判断を続けることができるようになります。何回かやってみて、投資はいつも自分の判断でしていると実感できるようになれば、メモしたり声に出したりする必要はなくなります。

 とくに買いたいと思う株、ワクワクする株がないのであれば、あえて個別銘柄に投資する必要はありません。そういった方は、インデックスファンドへの積み立て投資中心でいいと思います。