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5万円割れ目前まで調整した日経平均株価だが、イラン情勢が不透明な中でも史上最高値圏まで反発している。出遅れた個人投資家はどうすればいいのか。特集『日経平均6万円突破か減速か 攻めと守りの投資術』の#9では、高値つかみを避けつつ、上昇にもついていける銘柄を発掘するために、アナリストによる再来期利益を活用したスクリーニングを実施。値動きの激しい相場に翻弄されないためにも、下値リスクの小さい割安株の組み入れを検討してみよう。(ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)
値動きに翻弄されないためにも
中長期の業績動向を確認する
往復ビンタを食らった人も多いのではないか――。
イラン情勢の悪化で日経平均株価は5万円割れ目前まで急落したが、4月16日には5万9000円台を超えて、2月26日に付けた史上最高値を更新した。
2月の高値で株を買い、「急落時の底値で損切り」をして反発相場に乗れなかった個人投資家は悔しい気持ちでいっぱいだろう。だが、これは仕方がない面もある。多くの専門家が「中東情勢の悪化で深刻な不況になる可能性が高い」と警鐘を鳴らしていたからだ。
では、短期的な値動きに振り回されず、利益を積み上げるにはどうすればいいのか。注目したいのが、利益や純資産などと比較して株価が割安な銘柄を狙う割安株(バリュー株)投資である。
割安株投資は地味な投資法ではあるが、大きなリターンも期待できる。実際、近年ではメガバンクや建設セクター、総合商社などの割安度が注目され、株価が大きく飛躍。直近ではキオクシアホールディングスが、将来の予想利益で見たときの「圧倒的な割安感」から株価が急騰した。
そこで今回は再来期のコンセンサス予想(アナリストの業績予想の平均値)がある企業を対象に、「再来期利益に対して割安な株」を選んだ。ランキングは、時価総額を再来期の当期利益で割って算出した再来期予想PER(株価収益率)が低い順に並べた。
スクリーニング条件として、再来期の予想当期利益が今期の当期利益よりも減少する企業は除いている。減益の場合は、PERが低くても、今の株価が必ずしも割安とはいえないからだ。いわば、業績が伸びているにもかかわらず、株価が割安な企業リストである。
60位までの企業は全てPER9倍未満である。日経平均のPERは20倍を超えているので相対的な割安感は強いはずだ。
次ページでは再来期の利益に対して割安な60銘柄を一挙に紹介。ランキングには旬の小型株から、業界を代表する大手企業も登場する。相場が荒れ模様なときこそ、割安株の組み入れを検討してほしい。







