「長期か、短期か」――株式投資で誰もが悩む、この問題。しかし、育休中に株式資産1億円を築いたママ投資家・ちょる子さんは、その両方を巧みに操る「二刀流」の使い手でした。会社員の月収を超える利益を生み出す「攻め」の破壊力と、決して揺るがない「守り」の鉄則。大きなリターンと引き換えのリスクをどうコントロールしたのか? 精神的な余裕を保ちながら資産形成のスピードを加速させる思考法に迫ります。

1日で130万円の利益? 育休中に資産1億円を築いた…株式投資の「攻めと守り」の二刀流とは?イラスト 鳩 さんわ

「攻め」と「守り」の思考法

株式投資において、「長期保有」と「短期トレード」、どちらを選ぶべきか迷う人は多いでしょう。しかし、短期間で資産を大きく増やす投資家の多くは、この2つを巧みに使い分けています

そこで、育休中に1億円の資産を築いたママ投資家・ちょる子さんが、いかにして「攻めと守り」の投資スタイルを確立したのか、その思考法に迫ります。

1日で130万円の利益?
値がさ株の魅力と破壊力

投資資金にある程度の余裕が出てくると、値動きが活発な銘柄に魅力を感じるようになります。ちょる子さんが目をつけたのは、半導体関連の代表格である東京エレクトロンでした。

手元の約2000万円を使い、1株1万5000円の東京エレクトロン株を買うと、およそ1300株(単元未満を考慮せず)保有できます。仮に、1日のうちに株価が1000円動いたとして、その値幅をきっちりとることができれば、計算上の利益は「1日で約130万円」。「もし、この値動きを味方につけることができれば、とんでもないことになる」
――『ママ投資家が育休中に1億貯めた株式投資』より

1日で会社員の月収を軽く超える利益を生み出す可能性がある。これが、株価が高く値動きの激しい「値がさ株」の破壊力です。

しかし、大きなリターンが狙える反面、予想が外れればあっという間に大損失を被るリスクも潜んでいます。ここでちょる子さんは、手元の資金をすべて短期トレードに注ぎ込むような危険な賭けはしませんでした

「現物は売らない」父の教えと二刀流の確立

リスクを限定しながら利益を追求するため、彼女はどのような決断を下したのでしょうか?

もちろん、父の教えである「現物株は売らない」という信念は揺るぎませんでした。そこで私は、長期保有の「守り」は現物株で維持しつつ、短期的な値幅を狙う「攻め」として、「信用取引」を用いたデイトレードの世界へ足を踏み入れる決意をしたのです。
――『ママ投資家が育休中に1億貯めた株式投資』より

ここが、個人投資家が学ぶべき最大のノウハウです。ちょる子さんは、「現物株=長期保有(守り)」「信用取引=短期トレード(攻め)」と、手法と目的を明確に切り分けました。

これはプロも活用する「コア・サテライト戦略」に通じる考え方です。現物株で配当や企業の成長による長期的な利益をじっくり確保し(コア)、強固な土台を維持したまま、別枠として信用取引を活用して日々の値幅を貪欲に狙う(サテライト)。この「二刀流」が、精神的な余裕を保ちながら資産形成のスピードを劇的に加速させる秘訣なのです。

投資初心者から一歩抜け出したい方は、ご自身の資金を「守り」と「攻め」にどう配分するか、マイルールを定めてみてはいかがでしょうか。