「人付き合いはちゃんとしたほうがいい」「人からの誘いは断らないほうがいい」。そんな考え方を耳にすることは多い。しかし、本当にそうだろうか? むしろ人生がうまくいく人は、「増やすこと」よりも「手放すこと」の重要性を知っている。話題の書籍『人生アップデート大全――停滞した自分を変える66の習慣』(池田貴将著)は一度きりの人生を自分らしく生きるコツを教えてくれる。今回は、ライター・清家茂樹氏に、本書をもとに寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

【人生後半】人生がうまくいく人が真っ先に捨てているもの・ベスト1Photo: Adobe Stock

真っ先に捨てているものベスト1:「合わない人間関係」

仕事であれば、苦手な相手ともつき合わなければならない。社会人として当然のことだ。

ビジネス書などでも、「人づき合いは広ければ広いほどいい」「プライベートで会った人でもどこで仕事につながるかわからない」「だからどんな誘いも断るべきではない」といった内容はよく見られる。もちろんそれも正しいのだろう。

一方でわたし自身は、個人事業主ということもあって企業に勤める人とは感覚が多少異なるのかもしれないが、出版社を辞めて十数年がたつあいだに「一緒にいて楽な人と過ごすほうがよほど大切だ」とも思うようになった。

『人生アップデート大全』にも、「付き合わない人間関係を決める」という一節がある。

「私は、人間関係で1つ決めていることがあります。
それは、「自分のスタンダード(基準)を下げる人とは付き合わない」ということです。
 
フィジカルのスタンダード、感情のスタンダード、思考のスタンダード、精神のスタンダード……日常の中で「最低でもこうありたい」と思っているものがスタンダードです。
そのスタンダードを引き下げる人であれば付き合わないことです。」
――『人生アップデート大全』より

この考え方には強く共感した。
わたし自身は、誰かと衝突したり人間関係を明確に断ち切ったりすることはほとんどない。

ただ、「この人とは少し距離を置こう」と思い、実際にそうすることはある。
それだけで人間関係はずいぶん楽になるのだ。

「必ず会いたい」と思える友人がいる幸せ

一方で、帰省すると必ず会う友人もいる。
小中学校時代の同級生「かっちゃん」だ。

独身の個人投資家で本人いわく「暇」ということもあってか、正月でもお盆でも、声をかければ必ず来てくれる。

私にとっての帰省は、実家へ帰るというだけでなく「かっちゃんと飲みに行く」ことでもあるのだ。

もちろん、他の同級生たちが集まることもある。でも、かっちゃんだけはいつもいる。それだけで十分ありがたい。

本書には、人間関係は現在だけでなく未来の自分にも大きな影響を与えると書かれている。

「付き合う人を選ぶことは、人生において究極的に大切なことです。
それは、今の自分、未来の自分を活かすためのサバイバル戦略なのです。」
――『人生アップデート大全』より

人間関係というと、「新しい出会い」や「人脈づくり」が話題になりがちだ。

でも、すでに自分のまわりにいる、自分が自然体でいられる人との関係も同じくらい、あるいはそれ以上に大切なのかもしれない。

この夏のお盆にも、かっちゃんに連絡をしようと思う。

清家茂樹(せいけ・しげき)
編集者・ライター
1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立。ビジネス、子ども教育、プロ野球、エンタメ、マネーなどジャンルを問わず雑誌・書籍・Webメディア等の編集・執筆に携わる。