「失敗したらどうしよう」「断られたら恥ずかしい」「周りからどう思われるだろう」。そう考えて、やりたいことがあるのに一歩踏み出せなかった経験はないだろうか。話題の書籍『人生アップデート大全――停滞した自分を変える66の習慣』では、行動力を格段にアップさせる習慣を多数紹介。今回は、本書をもとにライターの清家茂樹氏に寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

チャンスを逃す人の特徴・ワースト1Photo: Adobe Stock

特徴ワースト1:「どう思われるか」を気にして動けない

20代のころ、わたしは出版社で雑誌編集者として働いていた。

編集者の重要な仕事のひとつは、企画を立て、取材したい相手に出演をお願いすることだ。

ただ、「ダメでもともと」と割り切って、もっと積極的に企画をぶつければよかったとも思う。だが、若いわたしはそう考えられなかった。

「こんな企画では相手にされないかもしれない」
「断られたら恥ずかしい」

そんな気持ちが先に立ち、自分のなかで勝手に「無理だ」と結論づけてしまうことが少なくなかったのだ。

いま振り返ってみると、断られたわけでもない。挑戦すらしていなかったのである。

他人の目が気になる=「動いていないサイン」

『人生アップデート大全』では、その心理を「FOPO(Fear of Other People's Opinions=他人の意見を気にする恐れ)」として紹介している。そして、重要なのはそれが起きるタイミングだ。

「このFOPOについての研究でわかったことは、FOPOが起きるタイミングは「何かに取り組む前」と「何かに取り組んだあと」がほとんど、ということです。」
――『人生アップデート大全』より

つまり、他人の目が気になっているなら、それは自分が「動いていないサイン」というわけだ。この一節を読んで、「まさにあのころの自分だ」と思わず苦笑した。

「行動しないほうがはるかにもったいない」

50歳になったいま、わたしの仕事の中心は著名人や経営者の取材記事である。

そうした相手に取材を申し込むことに、一切のためらいはない。

もちろん断られることもある。それでも、「今回は縁がなかった」と思うだけだ。若いころとのちがいは、自信がついたからではない。

断られる経験も快く引き受けてもらえる経験も積み重ねた結果、「行動しないことのほうがはるかにもったいない」と思えるようになったのだ。

他人のことを気にしているほど、人生は長くない

考えてみれば、相手は毎日のように取材依頼や講演依頼を受けているだろう。断った依頼のことなど、相手がいちいち気に留めるはずもない。

それなのに、20代の私は「どう思われるだろう」と勝手に恐れていた。本書が伝えたいのも、まさにそこだ。

「周りの目を気にしているときは、望む未来に近づいていません。
どんどん時間だけが経ち、気にしているせいで、エネルギーも消耗していきます。
だからこそ、今目の前のことに全力で取り組めばいい。」
――『人生アップデート大全』

本項の見出しは「Just Do It.(とにかくやってみる)」

もし20代の自分に声をかけられるなら、こう伝えたい。

「断られてから考えればいい」

(本稿は『人生アップデート大全』に関する特別投稿です)

清家茂樹(せいけ・しげき)
編集者・ライター
1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立。ビジネス、子ども教育、プロ野球、エンタメ、マネーなどジャンルを問わず雑誌・書籍・Webメディア等の編集・執筆に携わる。