「地頭」を鍛えたいと思っても、今さら変えられないものと思われがちだ。だが、多くの社員を育成してきた東証プライム上場社長の木下勝寿氏は新刊『地頭スイッチ』で、「地頭はセンスではない。スイッチの押し方さえわかれば変えられる。AI時代になればなるほど『地頭』が重要になる」という。「感じのいい成功者」は何をやっているのか? ライター小川晶子氏がレポートする。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)
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感じのいい成功者とは?
仕事柄、いわゆる成功者や有名人にインタビューすることがあるが、ときどき心底「感じのいい人」がいて驚く。
朗らかで偉そうにすることがなく、誰に対しても相手を尊重する言葉をかけてくれる。
それがいつもの姿なのだろう。
「だから成功し続けられるのかな……」
そんなふうに思ったことは一度や二度ではない。
だが、成功者自らが「私は成功するために感じよくしています」と言うのは聞いたことがなかった。
だからベストセラー著者の木下勝寿氏が『地頭スイッチ』に書いていることに驚きつつも注目してしまった。
成功したいなら、人を味方につけるべき
木下勝寿氏は、自らが興した会社「北の達人コーポレーション」の東証プライム上場を成し遂げ、一代で時価総額1000億円企業にしたというすごい経営者だ。
その仕事術を著した本が面白いのはもちろんのこと、動画やSNSをウォッチしている私から見て「感じのいい人」の代表でもある(残念ながら実際にお会いしたことはない)。
その木下氏が、最新刊『地頭スイッチ』の中でこう言っているのだ。
それは私が「成功したい」という最上位目的を持っているからです。
成功するという最上位目的に向かうためには「まわりを味方につける」という途中の上位目的の達成が必要です。
ですから、人を不快にすると味方につけられず、上位目的を達成できません。これが明確なので日常的にブレたり悩んだりすることがないのです。
――『地頭スイッチ』より
この部分だけだと、「自分の成功のために」と読めるかもしれないが、本書を読んでいるとそうではないことがわかる。
「個人の幸福」より上の「全ステークホルダーがハッピーになる」ことを常に考えているから、マウントをとって目先の承認欲求を満たすなんてあまりにもちっぽけなことなのだ。
それをシンプルに言語化し、伝えているのがまた木下氏らしいと感じた。
本書は木下氏が考え実践してきた「地頭をよくして仕事で圧倒的な成果を出す方法」が惜しみなくわかりやすく書かれている。
感じよくありながら「頭いい!」と思われるようになりたい人にとって、必読の書だ。








