25年の調査では、このペナルティーに対する考えを聞いた。回答した国公私立612大学のうち、「反対」は36%、「どちらかと言えば反対」は37%と計73%が批判的だった。だが、設置者によって大きな差がみられた。国立大学は44%(「反対」4%、「どちらかと言えば反対」40%)、公立大学は61%(「反対」8%、「どちらかと言えば反対」53%)。これに対して私立大学は80%(「反対」46%、「どちらかと言えば反対」34%)に達した。
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454大学が答えた私立大学の中でも、規模によって大きな差が見られた。入学定員が「3000人以上」は52%(「反対」16%、「どちらかと言えば反対」36%)、「1000~2999人」は76%(「反対」24%、「どちらかと言えば反対」52%)、「300~999人」は83%(「反対」53%、「どちらかと言えば反対」30%)、「300人未満」は84%(「反対」57%、「どちらかと言えば反対」27%)。24年調査と同様、小規模大学ほど批判的な見方をしていた。
学生の学びを支える制度が
地方大学を追い込む矛盾
『崖っぷちの私立大学 偏差値で測れない価値をどう見抜くか』(朝日新聞「ひらく 日本の大学」取材班、朝日新聞出版)
「反対」と回答した小規模私立大学の声をいくつか紹介しよう。新潟県の大学は「もはや収容定員充足率の低下は、各大学の努力だけでは避けられない」と指摘。また、福岡県の大学は「修学支援新制度が少子化対策という視点から大きく外れてしまい、大学や短大の自発的撤退を促す手段になってしまっている」と批判した。
日本私立学校振興・共済事業団の集計では、小規模大学ほど入学定員の充足率は低い傾向がある。深刻な定員割れとなっているケースが多いため、小規模大学ほど批判的な見方が強かったとみられる。
小規模大学が多く加盟する日本私立大学協会の小原芳明会長(玉川大学理事長・学園長)は、24年9月の中央教育審議会(中教審=文科相の諮問機関)の特別部会で、ペナルティーの廃止を求めた。「家庭の経済状況にかかわらず、誰もが高等教育を受けられる社会の実現が強く望まれる。学生に責任のない要件は撤廃するべきだ」と訴えた。この要件が「低所得層の学生が学びたい大学で学べない矛盾を生む」と指摘。「地方から大学進学の機会が失われ、若者の地域流出を助長させかねない」などと批判した。







