親和・園田・神戸松蔭が共学化、短大廃止も相次ぐ兵庫のエスカレーター8校の「裏成績表」を公開【芦屋・甲子園・環太平洋・関西国際・兵庫】Photo:PIXTA

兵庫県のエスカレーター校で共学化や短期大学廃止ラッシュが起きている。こうした決断に至る理由は、経営データが物語っている。兵庫を拠点にするエスカレーター8校の経営データを見るとその多く、実に6校が赤字なのだ。連載『教育・受験 最前線』では、連載内特集『エスカレーター校 クライシス2』をお届けする。#29では、兵庫を拠点にエスカレーター校を運営する8学校法人についてダイヤモンド編集部独自の「裏成績表」を公開する。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)

親和、園田、神戸松蔭…
中高と大学の共学化が相次ぐ

 全国で繰り広げられる中学校、高校、大学の共学化ラッシュ。男子校や女子校の多い兵庫県でも共学化が相次ぎ、エスカレーター校では親和学園、園田学園、松蔭女子学院、濱名山手学院などが運営する学校の共学化に踏み切った。

 親和学園は2023年4月に神戸親和女子大学を「神戸親和大学」に名称変更して共学化。さらに女子中高一貫校だった親和中学校・親和女子高等学校では、25年4月から中学校に「共学部」を設置して男子生徒の受け入れを始めた。

 園田学園は25年4月に園田学園女子大学を「園田学園大学」に名称変更し、段階的に共学化を進めている。さらに26年4月、園田学園中学校・高等学校が女子校から共学になった。

 松蔭女子学院は、神戸松蔭女子学院大学を25年4月から共学化して「神戸松蔭大学」に名称変更。松蔭中学校・松蔭高等学校では、26年4月から一部コースで男子生徒の受け入れを始めた。。

 濱名山手学院は神戸山手女子中学校高等学校を25年4月、「神戸山手グローバル中学校高等学校」に名称変更して男子生徒に門戸を開いた。

 同時に、やはり全国的な流れとなっている短期大学の廃止ラッシュも起きている。園田学園は園田学園女子大学短期大学部の入学者募集を25年度以降、甲子園学院は甲子園短期大学の入学者募集を26年度以降、それぞれ停止した。

 こうした決断に至る理由は、経営データが物語っている。

 ダイヤモンド編集部では、エスカレーター校を運営する学校法人を対象に、経営データを軸に5項目を5段階で評価する独自の「裏成績表」を作成した。今回は、兵庫を拠点にエスカレーター校を展開する学校法人のうち、有名大学群や女子大学を擁するところを除いた8学校法人に焦点を当てた。

 次ページでは、芦屋学園(芦屋大学)、甲子園学院(甲子園大学)、松蔭女子学院(神戸松蔭大学)、親和学園(神戸親和大学)、創志学園(環太平洋大学)、園田学園(園田学園大学)、濱名山手学院(関西国際大学)、睦学園(兵庫大学)の裏成績表を公開する(かっこ内は運営する大学名)。8学校法人のうち6校は赤字となっている。

 なお、「関関同立」「産近甲龍」「摂神追桃」といった有名大学群、あるいは兵庫を拠点に女子大を擁するエスカレーター校は、それぞれ本特集#6#18#20で裏成績表を公開している。