エスカレーター校 クライシス2#17Photo:PIXTA

私立音楽大学を擁するエスカレーター校は少子化加速や音大離れの逆風を受ける中で、「経営格差」が生じている。連載『教育・受験 最前線』では、連載内特集『エスカレーター校 クライシス2』をお届けする。#17では、音楽単科大学である国立音楽大学、桐朋学園大学、東邦音楽大学、洗足学園音楽大学を擁する4学校法人についてダイヤモンド編集部独自の「裏成績表」を公開する。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)

東邦音大が文京キャンパス閉鎖
中高は閉校に

 東邦音楽大学を擁する三室戸学園は系列の附属東邦中学校・東邦高等学校について、2025年度から生徒募集を停止した。文京キャンパス(東京都文京区)を売却して27年3月に閉鎖し、運営する学校を全て川越キャンパス(埼玉県川越市)に集約する。この決断に伴い、文京キャンパスにある中高を閉校するのだ。

 洗足学園音楽大学を擁する洗足学園は、幼児教育保育科を開設している洗足こども短期大学について、27年度以降の学生募集を停止する。大幅に定員割れするようになったタイミングで判断を下した。

 三室戸学園と洗足学園は、どちらも音楽単科大学を擁する私立エスカレーター校。少子化の加速や音大離れにより、音楽系のエスカレーター校は厳しい経営環境にある。しかし、三室戸学園と洗足学園では経営状況がまるで違う。片や赤字経営、もう一方は黒字経営なのである。

 ダイヤモンド編集部では、経営データを軸に5項目を5段階で評価した独自の「裏成績表」を作成した。次ページでは、国立音楽大学、桐朋学園大学、東邦音楽大学、洗足学園音楽大学という音楽単科大学を擁する4学校法人それぞれの裏成績表を公開する。