集団の中で「なんだか馴染めない」「私、浮いてるかも」と悩むことはありませんか? 実は、浮いてしまう人には「素直さ」ゆえの共通点があるのです。後になって「やらかした…」と“一人反省会”をしないために知っておきたい、人間関係の戦略術。人が最も浮いてしまう”意外な瞬間”と、その場に自然に溶け込むためのシンプルな会話のコツをお伝えします。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・斎藤順)
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。

【精神科医が教える】集団の中で「浮いてしまう」人の共通点・ワースト1Photo: Adobe Stock

集団の中で「浮いてしまう」人の特徴

いろんな場所で「どうも私、浮いているかな」「なんだか馴染めていないな」と悩んでしまう方に向けて、その特徴と対策についてお話ししたいと思います。

実は私自身もわりと浮きやすいタイプなのでよくわかるのですが、浮いてしまう人には「素直な人」が多い傾向があります。自分の気持ちのままに、自分らしく動いている人が多いのです。

自分らしく生きること自体は決して悪いことではありませんが、もし「浮きたくない」と思うのであれば、ある程度TPOをわきまえて行動することが大切になります。後になって「浮いてしまって嫌な思いをした」と後悔しないための人生の戦略術として、浮かないためのコツを知っておくとよいでしょう。

要注意! どんなときに人は浮くのか?

私自身、「あの時、浮いていたな」と後で反省することがあるのですが、そういうときに自分の身に何が起きているかを振り返ってみると、たいてい「自分が楽しくなってしまっているとき」なのです。つまり、少し暴走してしまっている状態ですね。

自分が楽しいこと自体は悪くないように思えますが、一番危険なのは「自分がめちゃくちゃよく喋って、楽しくなっているとき」です。これは非常に要注意で、周りの大人が頑張って話を合わせてくれているにすぎません。

人が何人か集まる場というのは、本来フェアであるべきであり、「みんなが楽しくなること」が大前提です。自分だけがよく喋って楽しくなっている裏には、自分の話ができずにただ聞いているだけで、我慢している人がいるかもしれないのです。

限られた時間の中で、自分が舞い上がって「みんなで楽しむ場である」という認識を忘れてしまうと、結果として浮いてしまうことになります。

対策:浮かないようにするにはどうすればいいのか?

では、どうすればいいのでしょうか? 何人かが集まる場所では、自ら話すというよりも、まず「聞くこと」に徹するのが大切です。もし、会話のバランスを取るのが難しいと感じるなら、いっそのこと「もう喋らない」と決め、その場に馴染むくらいのつもりでいるのがよいでしょう。それだけでも、浮かないで済むようになります。

「それだとつまらない」「自分を押し殺さなきゃいけないの?」という意見もあると思います。それは、場所によって使い分ければよいのです。

気心の知れた友人同士で、自分のキャラクターも分かってもらえている場であれば、たくさん喋っても構いません。しかし、よく知らない人がいる場やパーティーなど、「ここで浮くのはちょっと避けたいな」と思う場所では、やはり自分が喋りすぎて楽しくなってしまっているときに浮くことが多いものです。

「ここは自分が盛大に楽しくなる場所ではなく、みんなで質の良い時間を過ごす場所だ」という認識を持つことが大切です。ぶっちゃけた話、ただその場に溶け込んで、ニコニコと人の話を聞いているだけでも全く問題ありません。後になって「やらかしてしまった」と自分も周りも嫌な気分になるよりは、ずっといいはずです。