「人付き合いは大切」とわかっていても、「なぜか会うたびに疲れてしまう人」がいる。だからといって関係を断ち切ることもできず、無理を重ねている人は少なくない。しかし、人間関係で疲れにくい人は、誰とでも仲良くしようとは考えていない。では、心をすり減らさずに人と付き合うために、静かにやめていることとは何なのだろうか。話題の書『人生は気づかぬうちにすぎるから。』から、そのヒントを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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自分から離れる
「会うたびに、なぜかどっと疲れる」「嫌いではないのに、一緒にいると気を遣いすぎてしまう」
そんな相手はいないだろうか。
相手に悪気があるわけではない。昔からの友人だったり、職場で関わらなければならない人だったりして、簡単に距離を置けないこともある。
だからこそ、「自分が我慢すればいい」と考え、誘いを断れないまま会い続けてしまう人は少なくない。
しかし、誰と時間を過ごすかは、毎日の気分や人生の満足度を大きく左右する。
苦痛を感じる相手と無理に過ごし続ければ、本当に会いたい人や、一人で心を休めるための時間まで失われてしまう。
人間関係で疲れない人が静かにやめていること。
それは、一緒にいて苦痛な人との時間を、必要以上に増やすことだ。
もちろん、相手を急に切り捨てればいいわけではない。仕事や家族など、すぐには離れられない関係もあるだろう。
それでも、会う頻度を少し減らす。長時間の誘いは断る。返信を急ぎすぎない。
そうした小さな距離の取り方なら、今日からでもできる。
自分にとって幸せな状態を認識する
そのヒントになるのが、次の考え方である。
「主観的幸福感尺度(SUH/ Subjective Units of Happiness)」は、幸福や喜びの自己申告による尺度を表す心理学用語だ。「主観的」という言葉が用いられているのは、その測定が他の客観的要因ではなく個人の経験に基づいているためだ。この尺度では、自分が幸福かどうかを自分で判断するのである。
(中略)
活動を計画するのが幸せだと気づいたら、もっと計画を立てよう。日常的なルーティンが喜
びの源であるなら、それらをもっと増やそう。一緒に時間を過ごすのが苦痛な人たちがいるのなら、彼らと過ごす機会は減らすべきだ。
――『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』より
人間関係において大切なのは、誰とでもうまくやろうとすることではない。
一緒にいると安心できる人。自然体で話せる人。会ったあとに少し元気になれる人。
そうした関係に、自分の限られた時間を使うことだ。
「苦手な相手とも、もっと仲良くならなければ」と思い込む必要はない。
無理なつながりを少し減らすことで、心に余白が生まれる。
その余白があればこそ、自分にとって大切な人や時間を、きちんと選べるようになる。






